6週間に一度の通院日。
身体が引きちぎられそうな痛みは無くなっているものの、やっぱり足首から先と膝がヒリヒリチクチクと痛む。そんなことを主治医に訴えてみたが「でも腫れはそれほど無さそうです。お薬効果あるみたいでよかったですね。では同じお薬を続けましょう!」とほがらかに診察は終わった。
体がひどく怠い事も全身が浮腫んでいる事も言ってみたが、血液検査上は中性脂肪・肝臓・貧血・赤血球の値が少し基準値から外れていたぐらいで今すぐどうこうなるような値は出ていなかったので、サラッと流されてしまった。
診察室を出たらドッと疲れが押し寄せる。6週間我慢して頑張って、やっと話を聞いてもらえる人の所へ来たと思ったが、あっという間に終わってしまったことに対する落胆から来る疲れなのかもしれない。
いっそのこと血液検査で大問題が起きててくれた方がよかったな・・・などと独り言をつぶやいてみる。
明日は実家に行って父と一緒に母のお墓参り。
父は私に会うたびに、バネ指が痛くて気になってしょうがないと愚痴をこぼしてくる。逆に言うと父の不調はそれだけなので私としては安心なのだが、内心は(バネ指ぐらいで痛いと言われても・・・)と思ってしまう。が、それでもたぶん絶対に父の方が先に逝く人なので労わらなければいけない。私は「私も痛い私の方が痛い」と言いたいところをグッとこらえて、「それは辛いね、大変だね」と父が話を終わらせるまでずっと聞き役に徹する。
私には子供がいない。
私は亡き母に対しても父に対しても(目上の人は先に逝くからと言われ)ずっと聞き役になっていたが、私には私の痛みを「それは辛いね」と最後まで聞いてくれる人はいない。
それはただの甘えにしかすぎないのはわかっているのだけどね。やっぱりしんどい。
また6週間がんばろう。
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