絶句

実家に行った。

父に「愛犬が亡くなってまだ四十九日も迎えてないのに、もう何年も昔のことのようであまり思い出せないの」と打ち明けたら、父から「僕なんて5年たった今でもママのことを忘れられなくて困る。今もよくママの夢を見るんだよ」と言われた。

は?

私の打ち明け話を横取りして唐突に自分の話をするのも気持ち悪いけど、相変わらず父(アスペルガー症候群)の認知の歪みには驚愕する。

私の中で母は「きちがい!!かたわ!!早く死ね!!」と毎日のように父を罵倒していた覚えしかないので「それはママに怒られてる夢?」と聞いたら、父は「もちろん楽しい夢。ママに怒られた事なんて一度もない」とウインクまでして、またしても自分の空想の世界に浸っているようだった。

ありえないんだけど。

私は母から毎日毎日父と父の身内の人格否定を聞かされ続け、毎日毎日父を怒鳴るところを見せつけられ、父に暴力をふるったり父を土下座させたりするところを見せつけられ、父をかばえば激怒され、父と血がつながっているというだけで私まで蔑まれてきた。
私が存在することまで否定されてきた。
私はそのせいで複雑性PTSDになったし、今でも苦しんでいて生きているのが辛くて辛くて仕方ないのに。

父は本当に何も理解してないんだな。
母がおかしくなった原因の半分は、こういう父の特性のせいなのだと改めて思った。
当の本人がいい思い出(虚像)に包まれて幸せに生きているのに、私はいったい何のために50年以上苦しんできたんだろう。
やるせないどころの話じゃない。
やっぱり生まれてこなければよかった。


車の中で夫に「父の言葉のチョイスは私をとても傷つける」というような話をしたら、自身もASD気味の夫が速攻「お父さんに悪気はないでしょ?」「そういう風に考えない方がいいよ」と反論してきたから言葉を失ってしまった。
私が嫌だったという話までいつもいつもそういうふうにまず否定してくるから、もう私は何も言えなくなる。
そしたら本当に声を出すことができなくなってしまった。
心因性失声症。
前にもなったことあるやつ。

昨年受けたカウンセラーの先生に「そういう時はしばらく相手と距離を取ってペットを撫でて心を落ち着けてから帰宅して」と言われたけど、私にはもうペットがいない。
話を受け止めてくれる人もいない、ペットもいない、居場所もない。
声が出ない代わりに勝手に涙が出てきた。


来週またカウンセリング。
お金を払えば否定しないで話を聞いてくれる人がいる。
それだけが救い。

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