父に電話をする用事があり、そのついでに今度検査入院することを伝えた。父は驚いた様子もなく「おやおや、何が悪いの?」などと聞いてきた。そこで私が「下垂体の機能が低下しているみたいで、その原因をあれこれ調べるんだって。ないとは思うけど最悪だと脳に腫瘍があることもあるから・・・」などと冷静に伝えていたら、途端に父に笑われた。「あはは!それはありえないね!ぐりえちゃんほど元気な人に脳腫瘍なんてある訳ないよ!」さらに父は嬉しそうな声で続けた。「ぐりえちゃんは薬を飲みすぎだってママもいつも言ってたよ。この際だから気のすむまで徹底的に調べてもらったら。」
そうだった。うちの親はそういう人たちだった。そりゃ元気な時しか会いに行かないし、会う時はどんなに具合が悪くてもいつも気を遣って明るくピエロみたいに振舞ってるから、私の病院通いは仮病で大げさだと思ってるのだろう。でも親にそう言われると、本当にそうなのかもしれないと思ってしまうほどに私はアダルトチルドレン。罪悪感でいっぱいだ。
救われたのは、電話を切る直前に「お大事に」と言ってくれたことだった。少しは心配してくれてるのかなあ。

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