散歩

アダルトチルドレン

 久しぶりに外で両親に会った。今日は母の機嫌が悪く、2時間余りにわたって母が父をなじる様子を黙って見ていた。知らない人が振り返るほどだったので恥ずかしかったし、味方につかずに黙っていることで母の怒りが私に向くのではないかと思うとビクビクした。お昼ご飯をおごってもらったが、あまり味はしなかった。
 別れた後も気分は晴れず、夕方犬の散歩に行った時にたまたま会った犬友達に「どうしたの!?」と心配されてしまった。その友人に気付くまで、私はずっとうなだれて辛そうに歩いていたらしい。「具合でも悪い?」と聞く友人に「なんでもないよ」と笑ってみせたが、外に出る時は普通にしていないといけないなあと反省した。いい年して親の顔色1つでこんな風になる自分が情けない。
 幸い友人もそれ以上は聞いてこなかったし、犬たちと触れ合ったことでようやく私も笑顔になれた。疲れているから知ってる人には会いたくないと思っていたのも事実だが、結果的には「利害関係のない」犬友達に会えて良かったかもしれない。

コメント

テキストのコピーはできません。