今日はセルフネイルをした

エッセイ

 今日はまとまった時間が取れたので、セルフネイルをした。

 ネイルをするたびに、亡くなった母の事を思い出す。母は70歳を過ぎてもずっとマニキュアをしていた。「私は若い頃からマニキュアを欠かしたことがないのよ」と何かにつけて誇らしげに語っていたものだったのだが、70代後半になるとマニキュアを落としている日が多くなり「爪に縦皺ができてキレイに濡れなくなってきたの」と悲しそうに爪を見ていた。だから亡くなったその日は、一番お気に入りのピンクのマニキュアを塗ってあげたんだ。看護師さんたちに「すごくキレイ」とほめてもらえたよね。

 私がセルフネイルにはまっているのは、私にもそんな母の血が流れているからだろうなと思ったりする。母にマニキュアの塗り方を教わったわけでもないのに不思議だね。

コメント

テキストのコピーはできません。