ようやく今年初めて掃除をした

今年初めて掃除機を大々的にかけた。

最初はルンバをかけようと、重い腰をあげて床を片付けてルンバのスイッチを入れたが、なんと充電が空っぽになっていた。年末、自分の部屋を掃除するためだけにルンバを使った夫が、なぜか逆さまにルンバを充電デッキに置いていたのが原因だった。つくづく使えないヤツだ。

仕方なくコード付きの掃除機を引っ張り出してかけ始めたが、やり始めてしまうと元来潔癖症の私はすみずみまで何往復も掃除機をかけないと気が済まない。片手で家具をどかしつつゴシゴシしていたら、真冬にも関わらず汗びっしょりになってしまった。しかもほこりが出るわ出るわ、何度もダストカップのほこりを捨てながら、よくこんな汚い家に住んでいたなと我ながら感心してしまった。

掃除をし終わった部屋は清々しく、いつもより声が響く気さえする。毎回、掃除が終わると「これからは毎日とは言わずとも、週に一回は掃除機をしっかりかけよう!」と心に誓うのだが、翌日になるともう体が怠くて動かなくなってしまいダラダラと何週間も掃除をしないことの繰り返しだ。母がみたら嘆くだろうと思いつつ、嘆くような母も今はもういないのでついつい自分を甘やかしてしまっている。

お風呂の掃除も同じ調子である。お風呂はうつ病の大敵。着替えて身体と頭を洗って湯船に入って座り、立ち上がって湯船から出たら体を拭いて服を着て・・・考えただけで重苦しい作業なので、できる事なら入りたくないのはうつ病を患った事のある方なら誰しも経験していると思う。入るだけでそんな感じなのに、ましてや浴室の掃除を自分でしなければならないなんて、だったら永遠にお風呂に入りたくない。

そんな理由で、お恥ずかしい話ではあるが冬ともなると5日に1回ぐらいしか入浴しない私である。夫は毎朝優雅に朝風呂に入っているらしいが、浴室を洗うどころかお湯の交換もしないで毎日追い炊きをするので、私が気づいた時には湯船が水垢と赤カビでドロドロ。彼しか入らないのだから自分でどうにかするように言ってあるのだが、全く気にならないらしい。それを私は、自分が入る直前にだけ大掃除をする。これが臭いも見た目もかなりの気持ち悪く重労働で、本当に嫌なのでますますお風呂の敷居が高くなってしまう。

もちろん掃除し終わった瞬間は、ピカピカになった浴室を見て「これからは毎日お風呂に入るようして、こまめに掃除すれば結果的に負担も減るだろうから頑張ろう!」と心に誓うのだが、翌日になるともう体が怠くて動かない。

ああ、今後の人生一度でいいから、他人が用意してくれた内風呂に入りたい。そういえば温泉も久しく行ってないな。でも私は生産性のない金食い虫。自分の事が自分でできなくなってきたら、部屋もお風呂も汚いままセルフネグレクトの生活を送るんだろうとぼんやり考えている。

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