先生との会話

うつ病

 月に一度の通院日だった。
 過眠がちな事が心配になって「昼間はほとんど寝ています。」と言ったら、先生いわく「でも辛くて寝ているわけではないんでしょう?」そう言われて考えてみたが、確かに辛くて寝ているというよりは眠くて寝ているだけである。「はい、寝るのが幸せなんです。」と答えた。「それはよかった。」と先生。そうか、寝るのはいいことなんだ。
 家事が満足にできていない事も言ってみた。そしてそれに対する自分の思い。「あんまり家事もできていないんですけど、まあいいかなって許せる自分もいるんです。どこまでできれば治ったと言えるんでしょうね。」
 すると先生は「ここまでできなきゃいけないという基準はないんです。例えばものすごく財産があって家族もあって仕事もあってという人が幸せを感じないけれども、もっと条件の悪い人の中にも幸せを感じる人もいる。結局はその人がどう感じるかということです。許せるようになったというのはいい事ですよ。」
 この先生から初めていい話を聞いた気がした。いや、今までもさんざん同じような事を言われていたのだが、むしろ話がちゃんと耳に入ってくるようになった自分に驚いた。私の頭もだんだん柔らかくなってきたようだ。どちらにせよ肯定されたことでまた少し楽になった。
 先月薬を減らしてもらったばかりなので、今月はとりあえず様子見。

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