待つ日々

うつ病

 薬も飲まなくなって必要があれば外出もできるようになったので、世間的には私はいたって健康な人なのだろう。ところがいかんせんどうしても意欲が湧いてこない。強いて言えば愛犬の事に関してだけは何かを買ってあげたりどこかへ連れて行ってあげたいとは思うが、自分の事となると本当にどうでもいいというか、どうこうしようという考えが1ミリも浮かばないのだ。
 先日も母に「なんで~しないの?」「~すればいいのにもったいない」などと言われて、そういう考え方もあるのかと不思議に思った。「何かやりたい事でも見つけなさない」と言われても、そういうのって無理やり探すものなのだろうか。日常生活の、例えば顔を洗うとか身なりを整えるとかそういう事ですら面倒くさくてやってないのに、その他にやりたい事なんてあるわけがない。できるわけがない。
 なるべく人さまに迷惑をかけないように、なるべく自分が動かなくてすむように、とにかく静かにじっと終わりが来るのを待つ日々。正直生きている意味が全くわからないが、それはなるべく考えないようにして寿命は神様に任せることにした。最近ではこれって別に病気とかではなくて、中高年になると自然にたどり着く考え方なのかもしれないとも思うのだが、そうでもないのかな。

コメント

テキストのコピーはできません。