高島忠夫さん

うつ病

 「カスペ!独占密着!真実の高島ファミリー」を見た。昼間の予告でこの番組のことを知り、うつ病を患い長く芸能界から姿を消していた高島忠夫さんは今どうしているのか気になって、私にしては珍しく視聴予約までして見た。
 「壮絶な闘病生活」という趣旨の番組予告を見たので、うつ病との闘いや回復に至るまでのドキュメンタリーだと勝手に思っていたが全く違った。終始一貫して寿美花代さんの献身愛の様子を美しく伝えていて、がっかりしつつも何を期待していたんだろうと我ながら思った。むしろ高島忠夫さんのうつ病はほとんど良くなられているようで、今は糖尿病やパーキンソン病と闘っておられるとのこと。確かにその表情はパーキンソン病患者特有の無表情だった。私の祖母が晩年パーキンソン病を患っていて、全く同じ顔をしていたことを思い出した。
 番組が始まって1時間ぐらいした頃、ようやくうつ病について少しだけ触れていた。と言っても家族の証言が中心で、ご本人はあまり覚えていないようだった。うつ病が回復された今だから笑い話で言えるのだとは思うが、「誰がうつで誰がまともかわかんない状態だった」(政宏さん)、「周りをも引き込んで行く底なし沼だった」(政伸さん)、そして大きくうなずく寿美さん。真ん中に座って黙ってそれを聞く高島さんは相変わらずの無表情だったが、好きでなる病気ではないし一番辛かったのはご本人だろうに、それを労わる発言が全くないのは正直気の毒だと思った。とは言えこれは患者側の勝手な意見なのかもしれない。うつ病患者の家族はそれだけ大変だということなのだろう。私も夫には相当迷惑をかけた身なので、実のところ耳が痛かった。
 それにしても芸能人は大変。今回も“最後の”家族旅行と題して、台湾にフリオ・イグレシアスさんに会いに行っていた。寿美さんが夫の願いを叶えるという形になっていたが、番組の企画もあったのではないかと勘繰ってしまう。どうぞご無理なさいませんように。ゆっくり療養していただきたい。
 最後に、寿美花代さんの81歳とは思えない若さにビックリ。

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カスペ!独占密着!真実の高島ファミリー『忠夫さん、死ぬまで一緒やで』~寿美花代 献身愛で闘う夫の病~
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