長生きの押しつけ

うつ病

 久しぶりに母と姉と買い物をした。姉が晴雨兼用傘を買いたいと言う。「日傘にも使えたほうがいいから、黒い傘がいいわよね。」と同意を求めてきたのだが、前にも触れたとおり私は黒い日傘が生理的に嫌い。「そうだね。」と答えておいたが、本心ではなかった。
 そのあとカフェでお茶をしたのだが、会話の中で姉も母も「紫外線がー」とか「放射能がー」とか「大気汚染がー」とかテレビの受け売りみたいな話をしていた。環境を異常に気にするのは少しでも長生きをしたいからなのだろうか。私にはその辺があまり理解できないので、面倒くさい人たちだなあと思いながら黙って2人の話を聞いていた。かなり苦痛だった。
 そもそも環境が命に関わるとも思っていないのだが、もしそれで病気になって早死するとしてもそれは天命だと思うし、抗いたいとは思わない。長生きしたい人は勝手に頑張ってくれればいいのだが、「あなたも気をつけないと」みたいに押し付けられるのは本当に迷惑だ。むしろ私は死ぬ理由を探しているのだからほっといてくれと思った。

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