生まれてこなければ苦しまなくて済んだのに

うつ病

 年末にこの記事を書いてから新型コロナを発症し、ただでさえ不調だった体調がさらに悪化してしまった。かと言って今すぐ死にそうという訳でもなし。ただただ24時間の耳鳴りとめまいと、1日に1回は血の気が引くような感覚と冷や汗と吐き気で倒れてしまう。それだけ。

 以前、こういう自律神経がおかしい系の症状をお医者さんに訴えたとき「その時診ないと何もわかりません」と笑われたこともある。確かにそうなのだが、”その時”はいつくるかわからないし、”その時”は立っていられない状態なのに病院とか行けない。かと言って救急車を呼んだり救急外来に行くような症状でもない。倒れながらも血圧や酸素飽和度を測ってみたが、特に異常もないし。どうしたらいいのか本当にわからないのだ。

 しかもしんどいのは私だけ。私がいくら不調であったとしてもお医者さんの人生には何も関係ないのだから、わざわざ親身になって聞いてくれるわけがない。わかる。夫にしたってそうだ。私の不調は夫の人生には何も関係ないのだから、わざわざ親身になって聞いてくれるわけがない。むしろ迷惑そうに「病院にいけば?」と言われるだけ。そしてたらい回しにされる私は、誰からも相手にされず気力を削がれ、絶望してしまうのだ。

 誰に心配されているわけでもないのに、私一人で必死こいて病院に行って大したことない不調の原因を突き止めたとして何になるのだろう。明らかに医療資源の無駄遣いだ。だから病院に行っても意味はない。ただのめまい、私さえ我慢していればいい。どうせそのうち死ぬんだし。

 でもそれを言い出したら、そもそも「私が生きていること自体が社会資源の無駄遣い」といういつもの考えに至ってしまう。誰からも望まれない人間が、何のために生きているのか。何のために生まれてきたのか。いろいろな可能性を思いついては否定して思いついては否定して、消去法で極論に至ってしまう。私の知能も無駄遣い。生まれてこなければこんなに苦しまなくて済んだのにな。

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