減薬の不安

うつ病

 月に一度の通院日だった。今日はとうとうアナフラニールを1日1錠に減らしてもらった。「お薬減らせそうです。」と申告する私に、「チャレンジしてみますか。」と言う先生。ついにここまで来た。あと1錠である。
 しかし嬉しい反面、不安も感じる。それは、薬を飲まないとまたうつ病が再発してしまうのではないかという不安。そして、薬を飲まない自分はきちんと健常者としてやっていけるのかという不安である。10年もうつ病患者をやっていると、精神障害者としての自分に慣れてしまっているような気がする。それは一種の甘えだったのかもしれない。うつ病だからやらなくていいや。うつ病だから行かなくていいや。そんな風にいろいろな面倒くさい事を回避してきた私であったが、もうそんな言い訳はきかなくなる。多少のストレスは我慢しなくてはいけない。果たして社会の一員として、私はやっていけるのだろうか。

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