昨日、私が長年うつ病で苦しんでいたことをよく知っている人から、「私、最近うつ病なの」と言われてビックリした。身なりもきちんとしているし外出もできているしよく笑うし食欲もあるし、私が知っている”うつ病”らしき症状は皆無だったからだ。やがて「あーあ、面白い事なんにもない」「今日は朝からうつ病なの」などという愚痴を聞いているうちに、それは”うつ病”ではなくて”憂鬱”というのではないかと思った。百歩譲ったとしても”うつ状態”だ。
「なんでうつ病になっちゃうのかしらね」「本当にいやよね」と仲間みたいに話しかけられて、この人は言葉の使い方が間違っているのではなく、本当に”うつ病”をその程度のものだと思っているのだという事がわかった。だからいつも「楽しい事を考えて朗らかに過ごしていれば治るわよ」などと、たいそうお気楽な事を私に言ってきていたのだ。
その人とは母の事なのだけどね。
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