先日、クローズアップ現代で「“教育虐待” その教育は誰のため?」を見た。
あれ、これって虐待っていうの?
普通だと思ってた。
そうか、私は教育でも虐待受けてたのか・・・
そう思いながら少し苦しく見ていた。
よその家の教育現場を見たことがなかったので知らなかったのだが、以前友人や義姉が自分の子供について「本人がやりたいって言うからやらせてる」「やりたくないっていうからしょうがない」などと言っていたのを聞いて「えええええっ!?ありえない!」と心の中でビックリしたことを思い出した。内心それってダメな子育てなのではと思っていたら、本当はそれが正しい子育てだった。
ある支援団体によれば、子供の頃に教育虐待を受け成人しても現在も治療をうけていると回答した人は65%にのぼるという調査があるという。教育虐待という概念を10年以上前から学会で提唱してきたという一般社団法人ジェイス代表理事の武田信子さんによれば、なぜここまで深刻で長く続いてしまうのかといえば
身体的虐待よりもジワジワといじめられるというか「あなたもうちょっと勉強しないとだめなのよ」「あなたはできない子なのよ」なんていうような事を毎日毎日言われていると、だんだんそれが心の中に染み渡っていってしまって自分を肯定できなくなっていってしまう。しかもそれを愛してもらいたい親から言われているわけですよね。そうするとやっぱり私が悪いんだ自分が悪いんだっていうふうに思ってしまう訳です。
さらに言うと家庭の中でそういう風に言われ続けていてドロドロの生活をしているわけなんだけど、そこから一旦外に出てみると学校でも「勉強できないお前が悪い」と言われるし、社会全体が競争的な価値観の中で動いているので救いがなくなってしまって八方ふさがり。子供の立場からはもう動けない状態になってしまうんですね。
そして自分では気づくのがどんどん難しくなってしまうのだという。
クローズアップ現代の取材ノートに、「教育虐待 子ども目線のチェックリスト」があったので試しにやってみた。
- やりたくない〇〇をむりやりさせられる
- 〇〇に関連する以外の行動を制限される
- 〇〇が優秀でない友だちとのつきあいを禁じられる
- 〇〇のために睡眠や休憩、遊びの時間を削減される
- 〇〇していないと不機嫌になったり暴力をふるわれたりする
- ○○しない・できないと脅されたり、非難されたりする
- 〇〇しない・できないと必要なもの(食事など)や大切なものを取り上げられる
- 〇〇の評価や成果を見て罵倒するか、際限なく上を要求する
- 〇〇することに抵抗すると、身に危険が及ぶと感じさせられる
- 〇〇について自分の意見を聞いてもらえない
9以外はすべて当てはまっていた。9が当てはまらなかったのは「抵抗」など考えたこともなかったから。
このチェックをしてみてもし自分が被害者であるかもしれないと強く感じたら、児童相談所虐待対応ダイヤル「189」などに相談してくださいとのこと。それも私からしたらちょっとビックリだけど。
私はどちらかというと、子供の教育の事で自分が受けていたのと同じように子供に手を出してしまうという亮平さん(38)が口にした”ジレンマ”にすごく共感してしまった。
一方で厳しい教育があったから学歴を手にすることができたという思いがぬぐえない。すべて悪だったととらえるよりかはプラスに捉える、そういうふうに解釈している自分はいる。
そうなのだ。これがあるから親に感謝しなければいけないと今でも思ってしまうのだ。しかも今カサンドラ症候群である私は、思考が夫を模写した極端に人に冷たい人間になってしまっていて「親のせいにしてるけど、結局それって自分で選択した結果でしょ?」と(私自身に対してさえ)思ってしまう。
かくいう私も自己肯定感が低すぎて何度も死のうとしたし入院もしたし、いまだに精神科に通っているんですけどね。それでも親のせいにしちゃいけないと思うのは、まだ治ってないということなんですかね。よくわからない。
それはそうと。母親がヒステリーで娘を同一視して”教育虐待”を続けてきたせいで複雑性PTSDと診断されているユキさん(30代)(←ここまで私と一緒!)が、番組のエンディングで「初めて好きなものを見つけた」「涙が出るほどうれしかった」と言って出してきたものはBAYSTARSグッズ!
しかも宮﨑敏郎さんのユニとか、私と完全一致じゃないですか!なんか嬉しくて変な声出た🙌🙌🙌
私もずっと自分が何を好きなのかわからなかったのだけど、どうやらBAYSTARS応援だけは『自分の意志』らしいと最近気づいたばかり。今年も頑張って応援しようね!と、テレビの中のユキさんにエールを送った。
コメント
こんばんは。もうお彼岸ですね。
「クロ現」、長く見ていなくて不勉強ですが(夜中にやってる「ザ・ノンフィクション」はよく見てます)、教育に関しては子どもに丸投げでした(笑)
私は、自分が本気出して勉強するタイプではなかったし、父は私に関心がなかったし(父が男の子を欲しかったのは母から聞いていたので)、ソコソコ出来れば親は納得するだろう、程度に思っていました。
娘に関しては「お仕事をしてお金を貰って生きて行くんだよ」ということだけは強く言ってましたかね。
娘が何故か夫(父親)の仕事に興味を持ってしまい、小学生の頃から「何のお仕事したい?」と聞くと「ゼネコン~」とニコニコしながら言う子で、それがまさか実現するとは思わなかったです。
「女の子に、よくそんな仕事許したね」と言われることもありましたが、ぐりえさんの義理のお姉さまと同じで「本人がやりたいって選んだから」と答えるしかないです。
受験の時も、母親が出来ることって塾弁を作ることくらいなんですよね~
就活の時は、すごく面倒見のいいリクルーターさんとの出会いが幸運でした。
今、子育ては全部終わり、私は娘に何にも出来なかったな、とつくづく思います。娘を可愛がってくれた夫は、現在は同業者としてとても仲が良いです。
今の世の中、子育ても難しく、若い人が子どもを持ちたがらないのは凄く理解出来ます。時代と教育問題はリンクしていると感じます。
こんばんは。お彼岸中になんとか亡き母のお墓参りに行ってきました。今でも実家の家族はなかなか大変で揉め事だらけです・・・。
あおいさんは素敵なお母さまですね!私は母の行きたかった学校に行き母の生きたかった人生を歩いてきたので、自分のやりたい事がわからないままこの年になってしまいました。でもそれも私が選択した道。これからのんびり好きな事をしていこうと思っています。
最近の若い方は大変ですよね。やらなければならないことが多すぎて子育てどころではなくなっているような気がしています。