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　ここ１週間ほどアダルトチルドレンや毒親関連の掲示板やサイトをずっと見ていた。最初はすがるような気持ちで共感しながら見ていたのだが、ずっと見ているうちにあまりにも性格分析などの決めつけが多くて、洗脳されてしまうような危機感を感じた。身体的虐待を受けていた人、家族兄弟全員からいじめられていた人、現在は親と絶縁したり戸籍を抜いたりしている人、私なんかより辛い思いをしている人がたくさんいて、それに比べたら私はただの甘えなんじゃないかとも思った。
　そして週末、両親に会った。母はとても機嫌がよく、そういう母と過ごすのは私も嬉しかった。と同時に、会っていない間に母のことを悪く思っていた自分に対して、「自己嫌悪」という言葉では表せないほどの憎悪感を感じた。もうこんな思いばかり繰り返すのは本当に嫌だ。
　よくよく冷静になって考えたら、今の私は母とだいぶ適切な距離が取れるようになってきていると思う。うつ病になって仕事をやめてからというものの、もう特に何かを期待されているわけでもない。たぶん今私が抱えている問題は、完全に自分の中だけの問題なのだ。私は勝手に、アダルトチルドレン用語で言うところの「インナーペアレント（内なる親）」に苦しめられているだけなのだと思う。むしろ実際の親に会うと、「よかった、怒ってなかった」とホッとすることが多いのだから。
　そりゃあ子供の頃は大変だった。親がまだ死なないのなら自分が死ぬしかないとずっと思っていた。でもそれはもう何十年も昔の話。意識がその頃にずっと置き去りのままじゃ今の私が救われない。なぜこうなったかどうしたら回復できるのか、考えざるを得ないほど苦しい時もあるしヒントが欲しいのは山々なのだが、もうアダルトチルドレン関連の掲示板は見ないようにしようと思った。なんというか頭でっかちになってしまうのが苦しいのだ。今の私は自己分析も終わり、もう次へ進む段階なのだと思った。