下腹がかなり張っている。おそらく子宮筋腫が大きくなっているのだと思う。実は私は30歳の頃、子宮筋腫の摘出のため開腹手術を一回している。あの時と同じなので病院に行かなくてもわかるのだ。たぶん今回も子宮の外側にできるタイプの筋腫なのだろう。触るとげんこつ大のしこりを確認する事ができる。
このタイプの子宮筋腫は大きくなっても症状が出ない事が多い。お腹を圧迫されて気持ち悪いぐらい。貧血とか便秘とか頻尿とか、あるにはあるがそれで死ぬような状況ではない。どんどん大きくなっていく不安感さえ我慢すれば、放っておいてもいいような気がする。どうせ閉経したら成長は止まるのだから。
なにより開腹手術は約2週間の入院が必要なのがたまらなく憂鬱なのだ。その間愛犬の面倒を誰がみるのかという心配もあるが、入院生活そのものが苦痛。以前手術した時は精神的に至って健康だったが、それでも大部屋生活は面倒くさかった。もともと1人でゆっくりするのが好きなので本当は個室がよかったのに、取れなくて6人部屋だった。入院初日カーテンを閉めていたら、向かいのチリチリパーマのおばさんに「閉め切ってると暗くて鬱陶しいわ!」と有無を言わせずカーテンを開けられて、それから2週間ほぼ1人の時間が取れなかったのを覚えている。でもこういう社交性を求めるのは女性特有の行動らしく、食堂に行く時に男性の大部屋を覗いたら、みなカーテンを閉めていて羨ましかった。
そういえば、うつ病治療で入院したストレスケア病棟ですらそうだった。このときも個室を希望したのだが、先生いわく「あなたの症状は個室に値しない。」とかなんとか言われて大部屋になった。社会性の訓練の意味もあったのかもしれない。さすがにひどく落ちているときはカーテンを閉めていたが、それでも当時の私にしてみればかなりの負担だった。最後はその集団生活が嫌で家に帰りたくなって退院した覚えがある。
子宮筋腫も腹腔鏡手術だともう少し入院は短くてすむらしいが、前回も筋腫の位置と大きさから開腹でないと無理と言われたので今回も無理だと思う。こんな事を書いていたら早く病院に行って相談しろと言われそうだが、私の性格上お医者さんに相談など無理。今までのお医者さん運が悪かったのかもしれないが、何か言われたら絶対に反論できないのがわかるので行くのが怖い。セカンドオピニオンなど失礼すぎてもってのほか。最初に診せたお医者さんに言われるまま、開腹だ、子宮全摘出だと、勝手に進んでいくのが目に見えている。なので、そもそも手術する気もないのに病院に行くことはできないのだ。
ところがさっきネットを調べていたら、なにやらUAE(子宮動脈塞栓術)なるお腹を切らず筋腫を壊死させて小さくする治療法を見つけた。病院にもよるが1泊~3泊程度の入院ですむという。ただし保険適応外なので費用が高いのと、まだ症例が少ないので少々不安。でもそれを差し引いても入院日数が短いのは魅力的である。これだったらやってもいいかな。
まぁよほど苦しくならない限り結局のところ当分病院には行かないとは思うが、新たな選択肢を知って気分が楽になった。あまり大きくならないうちに行ったほうがいいのかもと、少しだけ前向きに考えられるようになった。
コメント