そういう訳で人間ドックに行ってきた。いろいろと不安はあったものの、検査自体は流れ作業的にあっという間に終わった。看護婦さんも先生もみなさん感じのいい女性で安心した。
実は3年前に受けた検査で「要精密検査」というD判定が出ている箇所があったのだが、病院嫌いの私はもちろん無視していた。最後の問診の時にその件を指摘されて「なぜ行かなかったんですか?」と聞かれてしまった。怒られたと思った私は一瞬言い訳を考えたが、素直に「うつ病がひどかったので外出できませんでした。」と答えた。するとなんと先生は「そうだったんですか。今日はよくここまで来てくださいました。」と私をほめてくださった。続けて「今のお病気を治すことが第一です。でもその次に精密検査も大事です。最悪の結果にならないように、調子のいい時で構いませんから必ず受けてくださいね。その時さっきの私と同じようになぜ放っておいたと聞かれるかもしれませんが、堂々と『病気だったんです。』と言えば大丈夫ですからね。」と安心させてくださった。
ひととおり検査結果の説明を受けたあと「でもうつ病もほとんど治ってきたんです。」と私が言うと、先生は言った。「それはよかったです。でも治りかけほど大事にしてくださいね。ここまで来るのも大変だったでしょう。本当にお疲れさまでした。」思わず涙が出そうになってしまった。若い女医さんだったがとてもできた人だった。こんな先生がすすめてくれるなら精密検査に行ってもいいかなと思った。少し頑張ってみよう。
そんな感じで気分よく帰宅したのだが、この後また落ち込んで立てなくなるような出来事があったのだった。続きは明日書きます。
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