X(Twitter)で震災関連のツイートを追っていたら疲れてしまった。
最初は震災のニュースをいち早く知りたかったから追っていたのだが、活動報告や共感する考えなどにいいねを押していたら、「おすすめ」に疲れるツイートしか出てこなくなってしまった。今のXの仕様なのか、いい意味でも悪い意味でもインプレッションの高いツイートばかり「おすすめ」に出てくるのはご存じのとおり。
例えば、某野党党首が政府や被災自治体の申し合わせを無視して現地に乗り込み、結果的に被災地に迷惑をかけた話がある。多くの日本人は眉をひそめて見た話題だと思うが、中にはそれを良しとする支持者のツイートもある。するとインプレッションを稼ぎたいアカウントがそのツイートを吊るし上げて叩く。もちろん支持者たちは反論。お互いに攻撃的な言葉の応酬である。見ているだけでゲッソリだ。しかもこの某野党党首という人はもともと炎上商法がウリなので、今回の”作戦”は狙い通りで大成功なのだろう。私はルールを守らない声の大きい人が大嫌い。それにもまたイライラしてしまう。
また別の意味で、精神をそがれる場合もある。例えばこのツイート。
夫の会社で能登地震への支援を行うかもしれなくて、夫から「現地入りの立候補をした」と事後報告された😇我が家は小学校低学年と保育園児がいて、私も仕事してるのね。私の負担は蚊帳の外?自分の予定を自分だけで決められると思ってる時点で父親の自覚が足らん😭まず家庭を守れ。あと私に相談しろ。
— しぶや (@wormamaantenna) January 6, 2024
私がまず思ったのは「え?仕事のこと家族にいちいち相談しないの普通じゃない?転勤とかじゃないでしょ?しかもまだ決まってないなら事後報告でもないし」・・・そう思ってぶら下がるコメントを読んだら「優先順位わかってない」「ヒーロー願望か」「家族が第一」だったからビックリした。と同時に、世間とズレている(かもしれない)自分に愕然とした。
思えばうちの夫は「家族は個人の集まり」としか考えていない自分勝手男だから、まあまず妻である私に自分の行動を事前相談とかしないタイプ。結婚した当初は、夏休みを長期に取る日程も私に一言も相談なしだったからビックリしたけど、もう慣れた。転勤もほぼ事後報告だったし。しかもインフラ屋だから、今も災害があるたびに全ての予定そっちのけで全力対応してる。私は長年、ASD気味の夫から受けるストレスを最小限にするために夫のやり方を”個性”として認めるようにしたおかげで、すっかり夫と同じ”家族に対して割り切った考え方をする人”になってしまっていたのだ。まさに「鏡症候群」(カサンドラ症候群の旧名)である。
あとこのツイートで思い出したのは、亡き母の価値観だ。母は、夫とは真逆で家族内の人格境界が全くないタイプ。父に日頃からそれこそ「優先順位わかってない」「家族が第一」に「このキチガイ!」をつけてモラハラをしていた。例えば介護職の方の様子をテレビで見ながら「こういう人に限って自分の家庭はそっちのけ。自分の親は誰がみてるのかしらねえ」と鼻で笑っていたことを思いだす。私がうつ病からの回復期に「精神福祉士になりたい」と母にうっかりこぼしたら、「理想が高くてご立派だけど順番が違う。まずは家族の面倒をみなさい」と強く非難されたので夢を諦めたことは、(私の)記憶に新しい。ぶら下がる「優先順位がー」というコメントの数々から、忘れかけていたこれらの事をまた思い出してしまった。
膨大に流れてくる極端なツイート1つ1つに対して疑問・共感・驚き・悲しみ・怒りを感じるだけでも疲れてしまうのに、次々と『嫌な過去』を連鎖的に思い出してしまうのだからそりゃ疲労困憊というものだ。「共感疲労」とも「SNS疲れ」とも違う。これを何と呼べばよいのだろうか。どこかでこの「自動思考の連鎖」を止めなければならない。とにかくしばらくXから離れるが吉。
コメント
こんばんは。
最新の記事のコメント欄が開いていなかったので、こちらに書きますね。
まず、最初に申し上げなくてはいけなかったお母様のこと、心よりお悔やみ申し上げます。
私も、両親が亡くなってばかりの頃は、もっと何か出来たのじゃないか、間違ってたのじゃないかと後悔ばかりで、鬱はどんどん悪化しました。
しかし、私より先にご両親を見送った友人も同じだと聞いて、少し救われた気がしました。
実際今でも、今年70になろうという夫に、まだ母親が健在なことが羨ましくて仕方ないのです。なんて幸せなんだろう、と…
でも私は両親の遅い子どもだったし、順番なので仕方ありません。
ぐりえさんがそうしてお母様を思って涙することで、お母様はきっと喜んでおられると思います。
その人を覚えていて、思い出してあげることでその人はまだ生きているそうです。
母はよく電話をかけてきて話をしたのですが、その声を私はまだ忘れられません。母の電話の第一声で、どんな気持ちか、いい知らせか、すぐに分かりました。懐かしいなぁ…
ところで、この記事に引用されている若いママさんのポスト読んで笑っちゃいました。あ~これ怒ってるよな、って。
今の若いママたちは、とにかくワンオペを嫌がりますね。ヒーロー願望か!というツッコミも秀逸(笑)
でもこの時代に、仕事しながら二人育てている人はパワフルだなと思います。
やっぱり、若さって無双ですよね!
あおいさん
コメントありがとうございます。
あれから鬱症状が悪化してしまって寝込んでしまってました・・・でも不思議と時間が解決してくれますね。ひたすら寝ていたら少し気力が戻ってきました。
母のこと、お気遣いありがとうございます。コロナ禍で会えないままの突然の別れだったので、まだまだ実家に行けば母がいるんじゃないかと思ってしまいます。私も母からの電話は緊張しながら出ていたので、第一声をビクビク聞いていたことを思い出します。そういうのも親不孝だったと思うし仕方なかったんだとも思うし、すごくすごく複雑な心境です。
人は誰しもいつかはあの世へいきますもんね。順番を守れたことだけでも、親孝行だったのかなあと割り切って考える時もありますし(笑)
最初のブログの頃は考えて考えてどんどん悪い方向に結論をもってきては落ち込んでの繰り返しでしたが、この5年ほどで「深く考えない」ことをようやく学びました。少し涙した後は、もう考えない!そのスタンスで自分の精神状態を保っていこうと思います。
・・・なのでブログはあまり深い考察のない記事になってしまってますが、今後ともよろしくお願いしますね!