Amazon Echo を複数持っている方、『アレクサ、エアコンつけて』と言ったら隣の部屋のエアコンが反応してしまったことはありませんか?
今回はそんな誤動作に悩んだワタクシが、アレクサの誤動作をなくすために行った工夫について解説します。
時間のない方のために簡単に説明すると、Alexaアプリ内では
- デバイスの名前には 他とはかぶらない固有名詞をつける
- グループの名前には デバイスの名前と前方一致しない名前をつける
大きくはこの2点を守るだけで、Echoを複数台設置した時の誤動作がほぼなくなります。
その他にも工夫すべき点がいくつかありますので、どうぞ最後までお読みくださいね。
はじめに
私は元々スマートホームに全く興味がなかったのですが、夫がズホラ&新製品好きでどんどんAmazon Echo を買い替えてしまうおかげで、我が家にはEcho Dot、Echo Show、Echo(第4世代) とAmazon Echoがなぜか3台あります。
我が家は2LDKのなので、これもしかしたら全部屋に置けるんじゃね?全部屋のリモコンが声で操作できるんじゃね?と思ったワタクシは夫からAlexaの権限を奪い取り、各部屋にEchoとスマートリモコンを設置して色々と設定してみることにしました。
最初は全然思った通りに動かなくてアワアワしましたが、なんとか形になりましたのでノウハウをメモしておこうと思います。
我が家の部屋とデバイスの構成
我が家は 寝室/リビング/書斎 の3部屋があります。
各部屋に Echo Dot/Echo Show/Echo を設置しました。
それぞれの部屋には RATOC家電リモコン/Switchbot/Smalia といった年代別のスマートリモコンも設置してあり、部屋ごとにデバイスのリモコン信号を登録しました。
うちは照明だけはリモコンで制御できないので、各部屋の壁のスイッチにSwitchbotスイッチを貼っていて、リビングのSwitchbotハブにbluetoothで接続しています。
これらすべてをAlexaアプリと連携させています。
デバイスの名前のつけ方に工夫する
まずテレビやエアコンなどのデバイスですが、スマートリモコンアプリで名前をつける時に次の4つを気をつけましょう。
- 他のデバイスと一致しないように
- 後で説明するグループ名(部屋の名前)と前方一致しないように
- デバイス一般名称と一致しないように
- 名前を変更するときは一度デバイスを削除する
それぞれ説明します。
他のデバイスと一致しないように
Alexaアプリ内では、デバイスの名前に他とはかぶらない固有名詞をつけるのが鉄則!
操作する時に『アレクサ、(デバイス名) を〇〇して』と言っても、同じデバイス名が複数あるとAlexaは混乱してしまいます。
うまく操作してくれる時もあります。
よくわからなくて聞き返してくることもあります。
でも何も聞かずに突然違う部屋のデバイスを操作してしまう事もあります。
なので、おとなしく全部のデバイスに違う名前をつけてあげましょう。
例えば我が家には「テレビ」が2台ありますが、リビングのテレビには「居間テレビ」という名前を、寝室のテレビには「寝室テレビ」という名前をつけました。
場所や人名+デバイスの形式にしておけば『アレクサ、居間のテレビをつけて』『アレクサ、パパのテレビをつけて』のように「の」を入れても認識してくれるので、日本語としても自然でオススメです。
グループ名(部屋の名前)と前方一致しないように
ただし!
デバイスの名前に、後述するグループ名(部屋の名前)と似た名前をつけてはいけません。
最初、私はグループ名(部屋の名前)に「リビング」を、エアコンにも「リビングエアコン」という名前をつけていました。
この状態で『アレクサ、リビングのエアコンをつけて』と言ったところ、リビングの照明やらテレビやら全てのデバイスが一斉についたり消えたりしてしまってアタフタ!
デバイス名はグループ名と前方一致しないことが重要です。
デバイス一般名称と一致しないように
Alexaには、公表されていませんがデバイスにつけた名前ではなくても操作できる「デバイス一般名称」があります。
例えば『アレクサ、電気をつけて』であら不思議!部屋の照明がつきます。
私が使っている一般名称はこんなところでしょうか。
- 「照明」/「電気」/「ライト」
- 「テレビ」
- 「暖房」/「冷房」
これらの名前は、単体でデバイスの名前に使わないことが誤動作防止につながります。
名前を変更するときは一度デバイスを削除する
デバイスの名前が他とかぶってしまった時に、Alexaアプリ内でデバイスの名前を変更しても何故か古い名前を憶えていて誤動作してしまう事がありました。
デバイスの名前を変更するときは、必ず次の手順で行いましょう。
- スマートリモコンのアプリ内でデバイスを一回削除
- スマートリモコンのアプリ内でデバイスを新規追加
- 他のデバイスとかぶらない固有名詞をつける
- Alexaにデバイスを追加(自動認識の場合は不要)
部屋ごとにグループを作成してデバイスを振り分ける
次に部屋ごとにグループを作成します。
グループの作成方法
グループ作成の手順は次の通りです。
- アプリ下部の「デバイス」をタップ
- グループの「新しいグループ」をタップ
- 「部屋またはデバイスのグループを作成」をタップ → 「次へ」をタップ
- グループに名前をつける → 「次へ」をタップ
- デバイスを追加する → 「次へ」をタップ
- Alexaデバイス(Echo)を追加
グループの名前に関する注意
ここで、グループの名前に関する注意は1つだけ。
- デバイスにつける名前と前方一致しないこと
Alexaでの「グループ」の名前は、基本的にデバイスの一括操作をするための名前であって、デバイスの所属先を示すものではないと考えたほうがよいでしょう。
繰り返しになりますがAlexaのコマンドは、デバイスの固有名詞を使って行うのが誤動作防止の最適解です。
✕『アレクサ、(グループ名) の (デバイス名) を○○して』
〇『アレクサ、(デバイス名) を○○して』
下手に『アレクサ、リビングのエアコンをつけて』などと言うと、「リビング」グループのすべてのデバイスが一斉についたりします。
なのでデバイス一括操作をする予定がない場合は、コマンド中に口に出してしまわないような変な名前のグループの方がいいかもしれません。
ちなみに我が家ではリビングに「ファミリースペース」、寝室に「主寝室」、書斎に「仕事場」というグループ名をつけました。
固有名詞で呼ばなくても同一グループ内のデバイスと認識してくれるデバイス一般名称
前述しましたが、Alexaにはデバイスにつけた名前ではなくても操作できる「デバイス一般名称」があります。
例えば『アレクサ、電気をつけて』で部屋の照明デバイスがつくのがそれになります。
家の中に複数のEcho(グループ)がある場合は、一番近くで反応したEchoが、その所属するグループ内の照明デバイスのみをつけてくれるのがちょっと便利なところ。
つまりどの部屋で『アレクサ、電気をつけて』と言っても、その部屋の電気だけがつくわけです。
また『アレクサ、(グループ名) の (一般名称) を○○して』という構文も使えます。
例えばリビングにいながら『アレクサ、仕事場の電気を消して』と言えば、遠隔で書斎の照明デバイスを消すこともできます。
私が使っている一般名称はこんなところ:
- 「照明」/「電気」/「ライト」
- 「テレビ」
- 「暖房」/「冷房」( ←「エアコン」は一般名称ではない!)
ただこれらは、誤動作防止の観点からあまりおススメできません。
あくまでもデバイス独自の固有名詞で呼びかけるべきでしょう。
部屋ごとにEchoの呼び方を変える
一般名称を使う時に困るのが、Echo同士が近いときです。
どっちのEchoに言われたコマンドなのか、Alexaも困ってしまいます。
そんなときは「アレクサ」というウェイクワードをEcho毎に変えることができます。
使えるウェイクワードは「Alexa」/「Amazon」/「Computer」/「Echo」の4種類。
変更方法は次の通りです。
- アプリ下部の「デバイス」をタップ
- ウェイクワードを変更したいEchoデバイスをタップ
- 右上の歯車をタップ
- 下にスクロールして「ウェイクワード」をタップ
- 「Alexa」/「Amazon」/「Computer」/「Echo」のどれかを選ぶ
そもそも英語の名前で呼ぶのに抵抗がある人は、「コンピューター」にしてもいいかもしれませんね。
まとめ
この記事をまとめると、Alexaアプリ内では
- デバイスの名前には 他とはかぶらない固有名詞をつける
- グループの名前には デバイスの名前と前方一致しない名前をつける
大きくはこの2点を守るだけで、Echoを複数台設置した時の誤動作がほぼなくなります。
このため我が家では、グループ名とデバイス名の名前は次の図のようになりました。
これを言うだけのために、なんと長々と説明してきたのでしょうか。
でもきっとアレクサの不可解な行動に悩まされてきた方には、一筋の光となる情報でしょう。
アレクサを使ったことがない方も、スマートホームに興味を持っていただければ幸いです。
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