うちの夫はASD気味で”自己中心性”が非常に高い人であるのは以前も述べた通り。
理解してからは、それを踏まえてドライに接するようにしている私であるが、業務連絡のやりとりにさえも彼の”自己中心性”を思い知らされることが多々あることに気づいた。これもひとえに私の言い方が悪いせい。夫とうまく生活していくために言い方を反省して今後のヒントにしようと思い、例をあげて書き残しておく。
お買い物を頼んだときのこと
例えばある日、体調の悪かった私は、近所のスーパーに行くという夫に「電球を買ってきて」と頼んだ。夫が「何を買えばいいのかわからない」と言うので古い電球の写真を撮ってLINEに送っておいたところ(左)、スーパーに行った夫から売ってる電球の写真が送られてきた(右)。そして「ちょっと違うからやめておく」とのこと。


うーん。その電球で合ってるのだけど、夫には電球のおつかいは難しかったのかな。
※断っておくが、夫は工学修士(電気電子工学)である。
電球に詳しくない方のために説明するが、この場合必要な情報は「屋内用・レフランプ・100(W)形」のみ。左の電球にチラっとある「95W」は100Wの明るさだけど95Wしか消費しないという意味、右の電球にある「90W」は100Wの明るさだけど90Wしか消費しないという意味、つまり省エネ性能が上がっているだけなので完全互換性のある商品である。
私としては具合が悪くて多くを打つのも面倒だし、彼を傷つけないようにやんわりと次のように返した。

ところが結局のところ、夫は電球を買ってこなかった。え?どうして?と聞いたら「ぐりえちゃんがそれでいいって言ったから」だそうだ。私からしてみたら「どうしてそうなった」である。
みなさんはこの会話をどう捉えるのかわからないが、私の言う「それ」は”電球”を指していた。けれども夫の「それ」は”「やめておく」という発言”、つまり自分を肯定されたと捉えたのだ。
ああ。彼は”自己中心性”の高い人。自分が見えている世界が全てであり、とっさに思いつく主語も目的語も全て”自分”なのだ。私の言い方が悪かった。正しく「送ってくれた写真の電球で合ってるので買ってきて」とハッキリ言うべきであった。反省反省。
作業を頼んだときのこと
例えばある日、夕食を作っていたら夫が「手伝うよー」と言ってくれた。そこで具材をフライパンで炒める作業を夫にお願いして、その間に私は砂糖としょうゆやお酒などタレの材料を小鉢に入れた。いい頃合いになったので「これよく混ぜてから入れてね」と小鉢を渡したところ、夫はタレを全くかき混ぜないままドバっと小鉢を逆さまにしてしまった。
※断っておくが、夫は普通に料理できる人である。

ビックリして「えっ!タレ混ぜないからお砂糖が小鉢に残っちゃってるじゃん」と言ったら、夫に「なんで?ぐりえちゃんが『混ぜてから入れろ』って言うから、俺はこっち(フライパン)を一生懸命に混ぜてから入れたんだけど」と返された。私からしてみたら「どうしてそうなった」である。
みなさんはこの会話をどう捉えるのかわからないが、私の言う「混ぜて」も「入れて」も渡した”小鉢”のこと。けれども夫にとっては「混ぜて」も「入れて」も対象物は自分がそのとき持ってる”フライパン”だった。
ああ。彼は”自己中心性”の高い人。自分が見えている世界が全てであり、とっさに思いつく主語も目的語も全て”自分”なのだ。私の言い方が悪かった。正しく「小鉢のタレをよく混ぜてから、混ざったタレをフライパンに入れて」とハッキリ言うべきであった。反省反省。
齟齬を防ぐ言い方をしましょう
自分視点しか持たない夫に「私の気持ちを察して欲しい&気付いて欲しい」という要求はもちろんのこと、世間話も相談事も(夫にとっての”自分”以外のことは会話にならないので)いわゆる”情緒的交流”はもうとっくに諦めていた。
でも情緒を除いた”業務連絡”についてもまた、”自己中心性”を考慮する必要があることは盲点だった。
なので齟齬を防ぐために、私は「これ」「それ」「あれ」という指示語を使わずに、主語や目的語を「〇〇は」「〇〇を」とハッキリ言うべきなのである。夫からすれば私が「話の流れや状況でわかるだろう」と思いこむ方がおかしいのだし、みんなが私と同じように考えると思ったら大間違い。「ぐりえちゃんの言い方が悪い」と夫に怒られると余計なストレスが貯まるので、それ(どれ?)を避けるためも自分のためにもこう(どう?)すべきなのである。
指示は具体的に!主語と目的語をその都度明確に言うこと!
カサンドラのみなさん、お互いに頑張りましょー。
コメント
ぐりえさんは間違っていません
よそ様の旦那様を悪く言いたくはありませんが
子供大人のようです
泣いてもいいからね