必死に散歩

続々・どんぐりの背比べ

 さっきやっと雨が降り始めてホッとしている。今日は雨が降ったりやんだりのはずだった。朝だけ曇りとの天気予報だったので、朝のうちに自らを叱咤激励して犬の散歩に行ってきた。それなのに昼を過ぎても一向に雨が降らないのでやきもきしていたのだ。このままでは夕方また散歩に行かなくてはいけなくなるところだった。
 昨年の梅雨はひどかった。ほとんど雨が降らなかった横浜。降っても日中1時間だけとかで夕方には地面が乾いてしまっていた。ゲリラ豪雨なんて無縁だったし、台風が来ても夜のうちに過ぎ去ってしまった。おかげで毎日きっちり散歩をせざるを得なかった。とにかく外に出るのが苦痛なのに、神様はいじわるだなあと思った。
 私は根が真面目なのか、「犬は必ず毎日散歩させなければいけない」と聞いて毎日必死に散歩している。サボってしまうと罪悪感がひどいので、晴れている日に勝手にサボるわけにはいかない。犬のほうもそれほど散歩好きでもないようだが、決まりだからと私が犬を引っ張りまわして歩いている感じ。唯一雨が降った日だけ休息が与えられるので雨が本当に楽しみなのだが、昨年の梅雨は天気予報に裏切られることばかりで悲しかった。今年の梅雨はどうなのだろう。毎日ザーザー雨が降ってほしい。散歩も洗濯も買い物もしなくていいという理由になってくれるほどザーザー降ってほしい。
 雨の予報が外れて晴れてしまった日のご近所の犬連れさんとの会話は「お散歩できてよかったですね。」と相場が決まっているが、中に1人「散歩しなくていいと思ってたのに嫌になっちゃうわー。」という方がいる。これを聞いていつもひそかに大きくうなずいているのだが、私もこれぐらい堂々と言えればラクなのになと思う。なんでこんなにいい人を演じてしまうのか、自分に疲れてしまう。

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