神奈川で女性を切りつけた元夫が逮捕されたというニュースが流れていた。その女性は過去に何度も元夫からのDV(ドメスティック・バイオレンス)被害を訴えていたという。ある情報番組の中で一般的なDVの説明として、「DVに耐える女性は」などと言っていたのが少し気になった。DVは男性から女性へしか存在しないような言い方だったが、本当にそうなのだろうか。
気になって調べてみた。少し古いデータだが、2010年度に横浜市が「配偶者からの暴力に関する調査及び被害実態調査」を行った結果によると、DVの被害経験は女性が全体の43%、男性は42%と、ほぼ同率となっているそうだ。こういう問題に性差などないと思っていたので納得。男性にはDV被害を隠そうとする傾向があるため、周囲に助けを求められなかったりした結果、悩みを一人で抱え込み自殺や精神疾患という悲劇に至るケースも少なくないのだそうだ。
夫婦間のモラルハラスメントを調べていたときにも感じたのだが、加害者は夫で被害者は妻と決めつけた説明が多いのには困惑してしまった。人知れず悩み苦しんでいる男性もいるのではないだろうかと心配してしまう。実際にうちの両親もそうなわけだし。あまりテレビという影響力のあるメディアで「DVの被害者は女性のみ」のような間違った意識を植えつけないで欲しいと思った。
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