ご懐妊

続・どんぐりの背比べ

 昨日はイギリスのキャサリン妃が妊娠というニュースがテレビを賑わせていた。確かにいい知らせではあるのだが、とある番組でキャスターが「無条件に全世界が喜ぶニュースですね。」と言っていたのを聞いて少し悲しくなった。素直に喜べない私は、全世界の一員に入れないのだなと思った。
 私には子供がいない。子供を作ることなど後回しにして必死に働き、そのあげくに体と心を壊し、結局子供はできなかったし、無理して作るのもあきらめた。今の状態に納得はしているが、後悔していないと言えばウソになる。そのせいか、誰にでも子供はできるものというような表現をしている人を見ると、悲しくなる。
 ただ、このニュースの中にいい補足があった。イギリスでは法律が改正され、女の子が生まれても継承順位はウィリアム王子に続いて3位となるとのこと。生まれてくる子供の性別に母親はなんの責任もないが、特に日本では変なプレッシャーがあるのも事実。皇室の雅子さまはそのせいでどれだけのご苦労をなされただろうか。キャサリン妃にはそんなプレッシャーから解放され、どうか健やかな赤ちゃんを産んで欲しいと思う。

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