ボランティアができない

続・どんぐりの背比べ

 少し前、「福島の犬に毛布やタオルを送ってあげましょう」という拡散記事を見て、私も少しだけ要らなくなったタオルを送った。昨日そのボランティア活動をされている方からお礼の手紙が来た。「本当にありがとうございました!!1枚残らず責任を持ってぶるぶる震えている犬、猫たちに届けてまいります!!」そんな手紙なんて全く期待していなかったので驚いた。通信費だってバカにならないのになんて誠実な方だろうと、本当に頭が下がる思いだ。
 昔からよく「困っている人の助けになる事をしたい」などと言っていた私であったが、結局なにもしていないと思う。口ばっかりだ。そして常に頭の片隅にあるのは、母の何気ない一言。「実の親の面倒を見るのが先じゃないの?」これがいつも引っかかっている。
 母は若い頃から祖父の介護も祖母の介護もして見取ってきた。そういう自負があるのだと思う。すごく立派だと思うし尊敬もしているが、でもその一言のせいで私は他人のために何もできないでいる。母がいる限り動けないと思う。というか、それを言い訳にして何もしない卑怯な人間なのだ。

コメント

テキストのコピーはできません。