セルフ・ネグレクト

テレビ

 昨日のNHK首都圏ニュースで、セルフ・ネグレクトという言葉を聞いた。今年(?失念)東京23区で孤立死した人は968人。その約8割の人が、セルフ・ネグレクトという状態に陥っていたのだそうだ。私は直訳すると「自分無視」というこの言葉にドキっとした。

セルフ‐ネグレクト【self neglect】
成人が通常の生活を維持するために必要な行為を行う意欲・能力を喪失し、自己の健康・安全を損なうこと。必要な食事をとらず、医療を拒否し、不衛生な環境で生活を続け、家族や周囲から孤立し、孤独死に至る場合がある。防止するためには、地域社会による見守りなどの取り組みが必要とされる。自己放任。(goo辞書)

 番組では高齢者の問題として取り上げられていたが、私はかつての自分はセルフ・ネグレクトの状態だったなと思った。うつがひどかった時、夫は仕事が忙しくてほとんど家にいなかった。私は生きる屍のような生活を送っていて、食事をしない、お風呂に入らない、顔も洗わないような状態だった。薬を飲むのが面倒だったり、逆に薬を飲み過ぎたりしていて、いつ死んでもおかしくなかったし、突然死んだとしても、忙しい夫がそれに気付くのは1日か2日たってからだろうなと思っていた。
 1人暮らしで生きる意欲を失っている人は、もっと悲惨なのだろう。お年寄りを見守る対策は少しずつ検討されているようだが、若者のセルフ・ネグレクトはどうやって救えばいいのだろうか。どうにかして、助けを求めていいんだよということを、もっと広く伝えなければいけない。

―――――――――
セルフ‐ネグレクト【self neglect】 (goo辞書
首都圏ネットワーク
リンク先は削除される場合があります。

コメント

テキストのコピーはできません。