いい事を書こうとすると疲れる

続・どんぐりの背比べ

 実はこの2年間、犬のブログは書いていた。それは文章を書くというよりは、写真をアップロードしてそれに注釈をつけるといった程度の日記ブログだったので、たいした負担ではなかった。たいした負担ではないはずなのに、それが思いのほか更新に時間がかかり、そしてなぜか疲れるのだ。
 なぜ疲れるのか。理由はだいたいわかっている。犬のブログは実家の家族も見ている。近所の犬友達も見ている。あまり変な事は書けないと思ってしまっている私がいる。ここが私のいけないところ。いい人に見られたい病なのである。
 たとえば犬の散歩。毎日朝晩行っている。本当はさぼりたくて仕方がないのだが、そんな事は絶対に書けない。「犬の飼い主とはこうあるべき」みたいな理想像があって、そこから外れてしまったら他の人からどう思われるのか怖いのだ。なぜって、他の人のブログを見ていると、みんな本当にとてもいい人だから。
 頭の中に浮かんだ「雨が降ってくれなかったので、仕方なくまた散歩に行きました。」を「雨が降らなくてよかったです。今日も楽しくお散歩できました。」と変換して書く作業。これは意外と疲れる。そして自分は、飼い主失格なのではないかと落ち込む。
 ああ、こんな裏表のある性格いやだな。

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