喪中ハガキ

続々・どんぐりの背比べ

 早いものでいつの間にか12月になっていた。喪中ハガキが届くたびに「あぁ年賀状の準備をしないと」と憂鬱になってしまう。しかも今までだったらほとんど祖父母の喪中を伝えるハガキだったので何とも思わなかったのだが、最近は親御さんが亡くなった旨が書かれていることも増え、自分ももうそういう年齢なのだと感じざるを得ない。
 昨日は学生時代に親しかった友人からの喪中ハガキが届き、春にお父様が亡くなられたとのことで驚いた。彼女の家には泊まりに行ったこともあって、優しそうなお父様だったのを覚えている。お母様の方が体調がお悪いと聞いていたが、どうしておられるのだろうか。本当ならこういうハガキが来たら何かアクションを起こすべきなのかもしれない。手紙なりメールなりいくらでも方法はあるし、”喪中はがきが届いたら喪中見舞い”などと言ってお線香を送るというCMもあるぐらいだ。でも病気になってからというもの、人に会いたくなくて外出したくなくて、極力人付き合いを切ってきた私である。その彼女も盛んに「会おうよ」と連絡をくれていたが、体調が悪い事を理由に断り続け徐々にフェードアウトして、この10年ほどは年賀状だけの付き合いになっていたのだ。
 今さら連絡してもなぁ。また会おうという事になっても面倒くさいし。そんな風に自分の事ばかり考えてしまって、結局何もできないでいる。心の中で合掌しながら。

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