ソシャゲーに学ぶ

続々・どんぐりの背比べ

 夫に誘われてスマホでとある無料ソーシャルゲームをしている。最初は、課金した強い人にしょっちゅう攻撃されて財産を取られて、それが本当に嫌だった。あまりにも攻撃されるのでなんとか被害を最小にすませるように工夫をするようになり、途中からはそういう対策をすることがゲームの目的になりつつあった。ところが最近は強い人たちもゲームに飽きてきたのか、ほとんど攻撃をされなくなってきた。するとやる事がないのだ。もちろん自分のキャラは順調に育つのだが、そんなのはたいした知恵も努力もいらずに時間さえたてば勝手に育つ。ただ時間経過を待つだけのゲームなんて、やってても以前のようには面白くない事に気がついた。
 もちろんこれはゲームだからそんな呑気な事を言っていられるのかもしれないが、現実でも似たようなものであることに気づいた。ハプニングも多少は起きないと長い人生やる事がない。今の私はあらゆるストレスを遠ざけてただ命が尽きるのを待つだけの余生を過ごしているわけだが、このままやりがいとか達成感とかほとんど感じることもなく一生を終えるのだろうということは想像に難くない。病気に懲り懲りし選んでこの生活をしているのではあるが、今回のゲームの件で少しだけ目が覚めたというか、もうちょっと悩み事とか変化を前向きに受け入れてみてもいいのではないかとも思ったり。ゲーム内みたいに”イベント”あるいは”クエスト”だと思うことができればいいのだろうな。もちろん大きなストレスは勘弁ではあるけれども。

コメント

テキストのコピーはできません。