我が心のBUMP OF CHICKEN

続々・どんぐりの背比べ

 先週の金曜日、ミュージックステーションにBUMP OF CHICKENが出演した。地上波で生演奏をするのは初めてとのことで、ネットのニュースで知っていた私はテレビの前に正座して待った。Twitterでその事をつぶやいたら「どんぐりえさん、若い!」と言われてしまい、その発言主は13歳の息子さんがBUMP待ちしているそうだった。調べてみたらBUMPのメジャーデビューは2000年、大ヒット曲「天体観測」は2001年だから、それからもう13-4年になるのだ。私が若いのかその息子さんがオマセなのかわからないが、幅広い世代に愛されているのはすごいなと思った。
 私はうつ病がひどいとき、BUMPの曲ばかり聞いていた。藤原基央さんの歌詞はとにかく心に響く。一人ぼっちで苦しみもがき自堕落になり世の中を諦めているのに、最後には生きようとする、生きなきゃいけないと訴えるものばかり。聞きながらよく泣いていたことを思い出す。元気になった今、初めてテレビで生のBUMPを聞いた。歌っていた「ray」は20代の頃とは違って明るい曲調だったが

大丈夫だ あの痛みは 忘れたって消えやしない

という部分を聞いた時には、ぶわっと涙腺崩壊してしまった。いい年したおばさんがすみません。それからというもの、最近は家でBUMPばかり聞いている。
 私が当時の曲で一番心に残っているものは「ギルド」という曲。

人間という仕事を与えられて どれくらいだ

から始まるこの曲は、過労で倒れて生きていくのが嫌になってしまった私の心をえぐった。

奪われたのは何だ 奪い取ったのは何だ
繰り返して 少しずつ 忘れたんだろうか
汚れちゃったのはどっちだ 世界か自分の方か
いずれにせよ その瞳は 開けるべきなんだよ
それが全て 気が狂う程 まともな日常

愛されたくて吠えて 愛されることに怯えて
逃げ込んだ檻 その隙間から引きずり出してやる
汚れたって受け止めろ 世界は自分のモンだ
構わないから その姿で 生きるべきなんだよ
それも全て 気が狂う程 まともな日常
(抜粋)

この「構わないから その姿で 生きるべきなんだよ」に何度命を救ってもらったことか。今改めて聞いてみても、「藤原君がそう言うならこんなみじめな私でも生きていいのかな」とか思ってしまう。
 YouTubeには人形劇「ギルド」が置いてある。これがまた曲に合ってていいお話で号泣ものなので、見たことのない方は是非見てほしい。辛くて泣くのではなくてこういう感動モノでたまに泣くのは、心のデトックスになるのではないだろうか。さっき久しぶりに見て、鼻水を垂らしながら泣いてしまったのは誰にも言えない。

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