日記帳

続々・どんぐりの背比べ

 今日も朝からめまいがして布団を敷いてがっつり寝ていたら、実家の母から電話。私の部屋を片付けているらしく、私が本棚の引き出しに集めていたものを捨てていいかどうか聞いてきた。「うんいいよ。お願い。」と答えながら、私はどうしようどうしようと若干パニックになった。本棚の奥の方には日記帳が隠してある。中学の頃から書きためていたノートが60冊以上あったと思う。
 以前のブログにも書いたのだが、小学生の頃のこと。日記とも言えない小さなノートに「パパがかわいそう」と書いたのを母に読まれ、ひどい目にあった事を生々しく思い出してしまった。それ以来注意はしていたものの、私の思春期の日記は大半が両親の激しい喧嘩をどうやったら止めさせることができるか、そんな事ばかり書いていたような気がする。あれを読まれたら真剣にマズいと思った。
 余計に頭がクラクラして、後の話は上の空で聞いていた。本当はめまいがひどくて誰かに助けて欲しかったが、「助けて」なんて言えなかった。どうか日記には気づいていませんように。もし気づいても読んでいませんように。もし読んでも子供の戯言と笑ってくれていますように。辛い事を色々書いていたというのは私の思い過ごしであって、実は楽しい事ばかり書いてありますように。今度実家に行ったときに、忘れずに日記帳は持って帰ろう。

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