21頭の犬たち ふるさとへの旅

テレビ

 昨日、NHKのドキュメンタリー「21頭の犬たち ふるさとへの旅」を見た。

原発事故の影響で、家族と一緒に暮らせなくなった福島県飯舘村の犬たち。岐阜県にあるNPOでは、そうした犬を無償で預かっている。3月10日、飯舘村の犬21頭が一時的に里帰りし、家族と再会した。家族に会うために800kmの道のりを車に揺られて同村に向かった犬たち。愛犬との再会を心待ちにしていた家族。つかのまの再会を喜ぶ犬と、その家族の姿を通して、震災から2年になる被災地・飯舘村の今を見つめる。(番組案内より)

 涙が止まらなかった。長年一緒に暮らしてきた飼い犬は子供も同然。言葉もわからず理解できないまま飼い主と引き離されてしまった犬たちは、もしかしたら捨てられたと思っていたかもしれない。それでも2年ぶりに再会した犬たちはしっぽを振って甘えていた。飼い主のことを忘れてはいなかった。恨んではいなかった。この2年間どんな思いで毎日を過ごしていたのだろうと思うと泣けてきた。
 NPO施設で使ってもらおうと、新しいマットに「高橋コロ」とマジックで犬の名前を書いていた高橋さん。そのたどたどしい字を見てまた泣いた。
 3時間という短い面会のあと、集団生活に訓練されたのだろう「ハウス!」の号令で移動車に自ら入っていく犬の後姿を見てもっと泣いた。飼い主さんもNPOの方もみんな泣いていた。
 岐阜に戻って。コロちゃんはケージの中で、ご主人のにおいが残る新しいマットに丸くなって眠っていた。どんな夢を見ているのだろうか。またいつか会えると信じてその日を待ち続けるのだろう。
 いま私は、愛犬と一緒に過ごせる幸せな環境に感謝しなければいけないと思った。そしてまたNPOの方たちには頭が下がる思いだ。

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飯舘村民、愛犬と再会 岐阜市のNPO飼育21匹里帰り(岐阜新聞Web
NPO法人日本動物介護センター
飯舘村の犬を預かり隊
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