鍋料理のすすめ

続・どんぐりの背比べ

 今日の夕食はまたもや鍋にした。簡単で美味しいので冬の手抜き料理の定番である。
 思い起こせば私が家で食事を作り出したのは、ちょうど1年前の今ごろ。鍋料理からであった。それまでの私はうつ病がひどく、料理なんてとてもできる状態ではなかったので、夫は会社で夕食。私は冷凍パスタをチンして食べる生活であった。おかげで夫は肥満気味で私は栄養不良。でもどうすることもできなかった。
 あれは確か、母が「鍋料理は簡単よ。」と教えてくれたからだったであろうか。スーパーで鍋セットと鍋の素を買ってきてぐつぐつ煮てみた。それぐらいの事はなんとか私にもできたのだった。意外と簡単にできたのでびっくりした。それからは野菜を買ったり肉や魚介類を買ったりしながら、来る日も来る日も鍋にした。コストパフォーマンスはよくなかったかもしれないが、料理を作ったというわずかばかりの達成感を味わうことができた。栄養がついたせいか少しずつ気力も出てきたようだ。そうして夕食を作るという習慣ができたのは、鍋料理のおかげだった。
 また鍋の季節がやってきた。あれから1年。鍋のない季節も夕食作りよく頑張ったなと思う。

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