昨夜、「僕らの音楽」という番組で華原朋美さんを見た。失恋から精神を病み、薬物依存に陥り、閉鎖病棟に入院までしていたという彼女ではあったが、今は本当に優しい笑顔に戻っていたし、過去の事を笑って話せるようになっていた。
昨年末のFNS歌謡祭、5年半ぶりに復活した彼女の歌「I’m proud」を聴いて私はびっくりした。若かった頃の華原朋美さんは声はよかったが、プロテューサーが音痴な某TKさんのせいか正直ときどき音が外れているのが気になっていた。私は絶対音感があるらしく、音が外れている歌を聴くのはとても辛いのだ。それがFNS歌謡祭の彼女は以前よりずっと上手くなっているではないか。浜崎あゆみさんをはじめ他の歌手の歌がひどかっただけに、なおさら感動して涙が出た。歌い終わって「ありがとうございます。」と深々と頭を下げる彼女に、私はリビングから惜しみない拍手を送っていた。某TKさんとなんか別れてよかったじゃない!と思った。
昨夜はその「I’m proud」の他に、7年ぶりにリリースするという「夢やぶれて」を歌っていた。38才とは思えない伸びやかな歌声だった。ミュージカル「レ・ミゼラブル」の劇中歌なのでメロディーは聞いた事があったが、改めて歌詞を読むと彼女自身の人生を彷彿とさせ、よく復帰第1弾シングルにこの歌を選んだなと思った。下の動画はPVである。
「夢やぶれて-I DREAMED A DREAM-」
日本語訳詞:岩谷時子
夢を見ていたわ 望み高く生きて
愛がすべてだと 神は許し給うと
若く勇気溢れ 夢は輝いてた
自由にはばたき 歓び追いかけた
夢は悪夢に 狼の牙が
望み引き裂き 夢喰いちぎり
夏 あの人来て 喜びに あふれた
私抱いたけど 秋にはもういない
待ち続けてるわ あの人の帰りを
愚かな幻 木枯らしが吹き消し
夢見た人生 今地獄に落ちて
二度と私には 夢は かえらない
「歌わせていただくことで、過去の苦しかった思いや経験を成仏させたい」とは彼女のコメント。生まれ変わった朋ちゃん。本当に頑張ってほしい。挫折してどん底まで落ちてもやりなおせる世の中になって欲しいから。
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華原朋美7年ぶり新曲「レ・ミゼラブル」歌う(SANSPO.COM)
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