芸術療法

うつ病

 昨日NHKのニュースで、うつ病の患者の治療に絵の制作などを取り入れる「芸術療法」という言葉を知った。オーストラリアの精神医学の研究所「ダックス・センター」が1950年代に初めて導入し、今も世界から注目を集める療法なのだそうだ。
 調べてみたところ、芸術を自ら制作するだけではなく、さまざまな芸術を観賞するのも効果があるらしい。それによって言葉では言い表せない心の深い部分を表現することができ、押し付けられていたり傷ついたりしていた心が解放されて、本来の心を取り戻すことができるようになるのだそうだ。また国立精神・神経医療研究センターの竹島正部長によれば、「周囲の人が患者を理解する方法としても役立つ。その理解が患者を治療するうえで大きな力になる。」とのこと。芸術はある種のコミュニケーション手段であり、他人に少しでも本当の心を理解してもらうことで自己肯定感に繋がるのかなと思った。
 昨日のニュースで流していたのは「絵画療法」だったが、調べると他にも音楽療法、物語療法、詩療法、コラージュ療法、舞踏療法、演劇療法、造形療法、箱庭療法などなど、実に色々な種類の芸術療法があることに驚く。そういえば以前「コラージュ療法」をテレビで知り、自分でも挑戦したことがあったことを思い出した。あれも「芸術療法」の一種だったのか。
 私の当時の記事を見ると意外と楽しそう。テレビで「コラージュ療法」を教えてくださって藤掛明先生と、ブログで交流させていただいたのも懐かしくなった。というか、あの頃の私の方が行動的だったことに驚く。それだけ苦しんでもがいていた証拠なのかもしれない。今は寝てばかりだから、たまにはコラージュでも作ってみようかと思った。
 ちなみに前述の「ダックス・センター」が収蔵する患者の絵画作品31点の展示会が、東京・渋谷の「渋谷ヒカリエ」で7月11日まで開かれているそうだ。でも渋谷まで外出するのは正直無理。

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