病院嫌い

続々・どんぐりの背比べ

 精神科への通院が終わった嬉しさのせいだろうか、人間ドックの予約をしてしまった。夫の会社から人間ドックを受けろという誘いが頻繁に来ていたのだが、億劫すぎてずっと無視していた。補助金の期限が3月いっぱいだったことに気づき、夫もうるさいので、重い腰をあげてみたのだ。
 これまで私が病院に行きたくないのはうつ病のせいだと思っていたが、もう1つ原因がある。親がとにかく病院嫌いなのだ。小さい頃から、病院に行くのは症状が我慢できないほどひどくなってからと決まっていた。中学のとき友人が風邪で病院に行った話を聞いてビックリして、母にその話をしたら「ずいぶん大げさな人なのね。」と笑っていた。父は病気になった人の話をすると、必ず「たるんでる。」「気合が足りない。」と言う。そんな両親の元で育った私なので、病院に行くことは悪というイメージがついてしまった。40℃近い熱が3日間出て苦しくて、泣きながら病院に連れてってとお願いしたこともある。あからさまに不機嫌になった母が渋々連れて行ってくれたのだが、結局たいしたことはなかったので、「ほら見ろ」という雰囲気になっただけだった。人間ドックに行くなんて親に言ったら、怒られるかもしれない。
 しかし予約はしたものの、本当に人間ドックに行く意味があるのか疑問だ。これまでにも健康診断で要検査や要観察という診断が出たことはあってもことごとく無視してきたが、元気に生きている私である。人間ドックというのはその後きちんと通院する人にとっては意味があるのかもしれないが、悪い結果が出ても無視するような私にとっては無意味だと思う。まあ(私から見れば)病院が大好きな夫がうるさいのでとりあえず受けてくるが、検査結果は秘密にすると思う。

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