病院と老人と

子宮筋腫

 まず昨日の記事に体調をご心配いただいた方々には、本当にありがとうございました。
 昨夜はとにかく早く床につき体調の回復に努め、今日はめまいもなく順調に採血することができた。心配した採血後の立ちくらみ等もなく、さきほど無事に帰宅した。
 それにしても今回通っている総合病院だが、医師、看護師、検査技師、受付、売店、色々な方に接したがこれまで嫌な人に一人も会ったことがない。ここまで全ての人が感じの良い場所も珍しい。例えば私がちょっと「ありがとうございました。」と言うと、ほぼ全ての職員が「こちらこそありがとうございました。」や「本当にお疲れさまでした。」などと深々とお辞儀をしながら笑顔で返してくださる。こちらの話を途中で遮ることなどなく、最後まで耳を傾けて聞いてもらえる。横柄な態度をしている職員は見たことがない。よほど教育がしっかりしているのだと感じる。前の総合病院では本当に嫌な思いをして追い払われたのだが、結果オーライ。あの病院にしなくて良かった、この病院にして良かったと心から思った。
 そんな気持ちのいい病院でも、帰り際に総合受付でどなりこんでいる老人がいて苦笑してしまった。聞くまでもなく声が大きすぎて話が聞こえてしまうのだが、要は「わかりにくい」という事だった。どうやら指示された通りにあちこち動いたりするのが許せなかったらしい。怒り心頭すぎてお金も払いたくないようだった。昨年だっただろうか、病院の会計で番号で呼ばれた事に腹を立て怒鳴り込んだことをブログに書いて、ブログ炎上した挙句自殺してしまった県会議員がいたことを思い出してしまった。怒鳴りこむような人が自殺するという事にも驚いてしまったが、怒鳴りこむときの老人の心理は一時的な感情の暴走なのだろうか。(前述議員は「老人」というには若すぎる気もするが・・・)
 そういえばずいぶん昔だが以前のブログでも「さらば!キレる大人」という記事を書いた。その時のメモによれば、「暴走老人!」という本の著者である藤原智美さん曰く、高齢者がキレる背景として以下の3つがあるそうだ。

・流行、新しい言葉がわからない・・・スピードが速くてついていけない
・生のコミュニケーションが下手・・・一線を退いてコニュニケーション力が落ちた
・定年後の存在意義の喪失・・・「ありがとうございました」と言われる事が少ない

また同書によれば、

老人が「傍若無人な振る舞いや横柄な態度、攻撃的な言動」に出てしまう大きな原因のひとつは「前頭葉の老化」にある

のだそうなので、色々かわいそうだから労らなければいけないと思うしかないのかもしれない。でも正直、面倒な人には関わるのはゴメンだと思ってしまう。
 そんな訳で、今日も病院で気持のいい対応をしてもらい気分よく採血してもらったのに、最後にはやや不快な思いをして帰ってきたのである。

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前頭葉の老化が原因? 増加する「暴走老人」とのつきあい方ダ・ヴィンチニュース
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