決断

子宮筋腫

 決断した。子宮筋腫の手術を受ける。まだ正式には決めていないけれど、経過観察のために通っていた婦人科に大病院への紹介状を書いてもらうことを決めて、その予約をした。
 愛犬の世話が心配だとか、大部屋生活が嫌だとか、お腹を切るのが2回目だから不安だとか、子宮を摘出してしまうのは精神的に苦痛だとか、いろいろと手術や入院が嫌な理由はあったけれど、そんなの全部どうでもいいと思うぐらい苦しく我慢ができなくなってしまった。ネットで調べたら筋腫が大きいとおへその上まで切らなければいけない事もあると知り、このまま我慢してギリギリまで筋腫を育てても辛くなるだけだし誰もほめてくれないということに気がついたのもあった。
 夫は愛犬の世話ができないと言うので、とりあえず実家の母に愛犬を預かってもらえるか聞いたところ、母は快く引き受けてくれた。心配は心配だが、両親とも動物は大好きでとてもかわいがってくれるので、愛犬もたぶん寂しくはないと思う。ただ母からは相変わらず「私も子宮筋腫はたくさんあったけど病院に行かずに我慢した」とか、「病院なんて行ったら大した事なくても医者は手術をすすめるに決まってる」などと言われた。さも私が大した事ないのにろくに我慢もせずいそいそと病院に行って手術を決めるかのように錯覚してしまい、せっかくの決断が揺らぎそうになったが、「ここまで我慢して辛かったんだよね」と自分で自分に言い聞かせて母の話をスルー。私も強くなったもんだ。というか、それほど症状が切羽詰まっているのかもしれない。
 大部屋の件については、個室の多い病院を紹介してもらって個室を予約しようと思っている。どんなに高くても個室がいい。身を粉にして働いて貯めたお金はこういう時こそ使うべき。以前手術をした病院は個室がほとんどなくて取れなかったので、あそこはもうやめようと思う。
 おそらく予約が混んでいて手術は当分先の事になるだろうが、決めてしまったら気が楽になった。「死ぬような病気じゃないのに手術をするなんて私はこらえ性がない甘えた人間だ」という罪悪感はどうしてもぬぐえないが、ここのところひどかった肉体的な辛さからようやく開放されるという安堵感の方が強いから、今が潮時なのだろう。

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