気になるものは気になる

続々・どんぐりの背比べ

 今日もまた、見てはいけないと思いつつどうしても他人の非常識な行動が気になってイライラしてしまった。外を歩けば歩行喫煙をする人にイラッ、車を運転すれば路上駐車で渋滞を作っている人にイラッ。迷惑そうな顔をして睨んでみても、無視されたり睨み返されたり、時には薄笑いを浮かべられたり。申し訳なさそうな顔をする人なんていない。そりゃそうだろう。こういう人たちはこれっぽっちも悪いと思っていないのだから、実に堂々としている。向こうにしてみれば、むしろ私が「いちいち気にし過ぎ」の変人なのだ。
 なるべく他人と接触しなければいいのだと思い家に引きこもっていても、ついネットを触ってしまうとそこにもまたイライラの種がある。最近はとある友人のせいで仲間内にスパムメールのようなものが頻繁に届くようになったのだが、その友人は元々かなりの天然キャラ。みんなに指摘されても何が悪いのかわかっていないようで、会話が全くかみあわない。悪びれる様子もないしスパムメールの止め方を丁寧に教えても止めてくれないし、なんというか日本語が通じないむなしさを感じ、メールを開くたびにかなりイライラしてしまう。天然キャラもいい大人になればただの非常識だなあと思うのだが、そう思っているのはもしかしたら私だけなのかもしれない。
 他人に迷惑をかけないようにと、人の目を気にするように親から厳しくしつけられたことを恨みたくもなる。人の目など気にしないで生きている人たちのほうが、よっぽど幸せで楽しそうな人生に見える。けれども、そういう人たちがいい年して今さら常識を学ぶことができないように、私もいい年して今さら身についている常識を捨てることはとても難しい。夫に愚痴をこぼすと「そんなこと気にしない!」と怒られるが、気にしないようにするにはどうすればいいのか本当にわからない。
 外出してもイライラ。ネットしてもイライラ。テレビを見てもイライラ。このままではまた、自分が消えてしまうのが一番楽だという思考に陥るのにそう時間はかからない気がしてしまう。

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