そういう訳で、テレビの話題も少し。
2日連続で、スーパーニュースの特集『女になりたいダンサー』を見た。性同一性障害で男性から女性になったダンサー田代梨子さんを、3年前から密着していた。その道のりは長く、苦悩と葛藤の日々だった。でも親友と両親と仕事仲間に囲まれていた梨子さんは、常に前向きだった。性適合手術を受けて女性になった梨子さんは、自身の障害を振り返って「通過するべき道だった。」と笑顔で言っていた。晴れ晴れとしたその表情を見て、強いなと思った。いつか私も自分の精神障害をそんな風に言えるだろうか、と不安に思った。
性同一性障害については、3年前にテレビで見た杉山文野さんが言っていた事を今でも覚えている。”対社会”の問題ではなく”対自分”の問題なのだと。それを思い出したので、性同一性障害は”対自分”の問題をクリアさえすれば、つまり手術を受けさえすれば克服できるのかなとも思った。うつ病のような”対社会”の問題とは違うのだと。だがよくよく考えれば、彼ら彼女らに”対社会”の問題がないはずがない。偏見、差別、孤独、絶望。それらを乗り越えてもまだなお残る”対自分”の問題に、みんな向きあっているのだ。うーん。やっぱり強いなと思った。
それに比べれば、私の抱える問題は”対社会”のみと言ってもいい。自分を変えなくていい(はずな)のだから、梨子さんたちより容易いのかもしれない。3年前のブログを読み返してみた。
そうだとすれば、解決の方向性は簡単だ。それこそ、自分の人生が幸せならそれでいいと思えばいいのだ。他人から見た自分が幸せそうでなくても、私がいいと思えばそれでいいのだ。他の人がどうこう言うべきではない。
なんだ、3年前に答えは出ていたじゃないか。3年間何やってたんだろ私。
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あなたが幸せなら(どんぐりの背比べ)
杉山 文野 「デコポコ凸凹日記 in the UK」(NHK福祉ポータル ハートネット)
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