心を平静に

続・どんぐりの背比べ

 昨日の夜、久しぶりに大きな地震があった。何度聞いてもドキっとする緊急地震速報。そして大きな揺れ。昨年の東日本大震災を思い出して怖かった。
 それから私はTwitterを見ながら情報収集をしていたのだが、そこに突然「地震で家が崩れ外にでられません がれきの中に閉じ込められています。 救助をよんでください」というPOSTが流れてきた。ビックリして何かできることはないかと考えていたら、しばらくしてこれはウソだったという事がわかった。なんて不謹慎なウソだろう。
 私は怒りを通り越して呆れてしまった。この人は一体どういう育ち方をしてきたんだろうと思った。イライラした。他の人の反応もすごくて「最低!」「死ね!」などと強い口調で憤っている人もいた。でもその中にひとつ「無事でよかった。」という書き込みを見てハッとした。そうだ、私は何にイライラしていたんだろう。閉じ込められて苦しんでいる人はいなかったのだ。考え方によってはむしろ喜ばしいことではないか。
 そしてこの考え方の”反証”こそが、入院中にトレーニングした”認知行動療法”に通じるのだということを思い出した。私は昔から、ひとつの情報で全てを推量してしまう”レッテル貼り”という思考パターンが多かった。今回も「この人はきっとこういう人なんだろうな。」と勝手に決め付けてイライラした。けれども別の考え方をする事によって、気分がいくぶん和らいでくる。他人の事でイライラするのはもうやめにしよう。心を平静に保つよう努力しよう。

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