待つこと

続々・どんぐりの背比べ

 何ヶ月か前からしょっちゅうFirefoxがクラッシュするようになって困っていたのだが、昨日ついに起動すらしなくなった。正確には起動に何分もかかるようになったのだ。イライラするので再インストールしたら直った模様。アンインストールの時に「ユーザの設定とデータも削除する」にチェックを忘れずに。ブックマークはGoogle Chromeに一旦インポートしておき、インストールしたFirefoxに再度インポートした。
 その時にふと思った。普段当たり前に使えているものが使えなくなった時の不便さたるや、相当なものだ。ブラウザの起動に数分待つだけで、イライラMAXになってしまった私。そういえば普及し始めた頃のインターネット環境ってすごかったなと、昔のことを思い出してしまった。
 まず常時接続とかないので、電話線を引き抜いてパソコンのモデムにつなぎ、ピーピーガーガーとプロバイダに”電話”していた。この回線が切れてしまうことなんてしょっちゅうあったし、ホームページを表示するのに数分待つのはよくある事だった。重い画像なんて貼ってあるページは本当に表示が遅かった。数cmずつ表示されていく写真が全部そろうまで、ワクワクしながら待っていた覚えがある。夜11時からだけプロバイダへの電話料金がかけ放題になる「テレホーダイ」などというサービスがあって、そのせいで夜更かし生活になったものだった。夜11時までの間にお風呂に入り身支度を整えてパソコンの前に座り、時計とにらめっこしながら11時を待っていたのが懐かしい。
 あの頃はいちいち待つことにイライラなんてしなかったが、今はどうしてこうなってしまったのだろう。便利な生活が当たり前になってしまったことが原因だとしたら、慣れっておそろしいと思う。

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