婦人科へ

子宮筋腫

 突然だが、婦人科へ行ってきた。以前にも書いたが、私は10年以上前に子宮筋腫の筋腫核摘出のため開腹手術をしている。ここのところまた下腹のしこりによる圧迫感が強くなってきていて、不安に駆られてネットで子宮筋腫について調べていたところ、当時お世話になった主治医が個人でクリニックを開業していることを知ったのだ。場所も比較的近い。ホームページを見ると、日常生活に支障をきたしていなければ、大きな子宮筋腫があっても必ずしも手術しなくてもよい旨が丁寧に書かれていた。どうしても手術をしたくない私は、この先生なら不安な気持ちを相談できるかもと思いさっそく行ってみたのだった。「手術しなくても大丈夫」というお墨付きが欲しかった。
 問診票に以前手術をしてもらったことと、できればもう手術をしたくないことを書いて順番を待つ。診察室に入るなり先生に「いやあ、お久しぶり」と笑顔で言われて、本当に覚えているかどうかは別として少しホッとした。手術についてはやはり「結局は日常生活に支障をきたしているかどうかですよ」というお話があったが、実際エコーで見てもらったら筋腫がかなり大きくてボコボコ(?)していたらしく「うーん」と唸られてしまった。もうちょっと詳しく調べたいとのこと。けれども大病院の婦人科に紹介状を書くと手術前提になってしまうので、とりあえず外部機関でMRIだけ撮って、しばらくは先生のクリニックで経過観察する事になった。「手術をしたくない」という私の気持ちを最大限に汲み取ってくださって、本当にありがたかった。
 けれども「おそらくいつかは日常生活に支障をきたすようになると思いますよ」と、遅かれ早かれ手術をしなければならない雰囲気。念のため聞いてみたが、もしやるとしたら子宮全摘出の開腹手術だそうだ。想定していた一番嫌なパターン。我慢すれば手術をしないまま閉経を迎えられるのか、それともどうせ手術しなければならないのなら早いほうがいいのか、考えあぐねる日々はまだまだ続きそうだ。それでも、信頼している先生に相談できたことは精神的にかなり有意義だった。
 それにしても、最近の私はびっくりするほど積極的に病院に行くようになっている。変なアドレナリンが出ているような感じ。外出がさほど苦でなくなってきたという理由もあるが、1人で悶々と頭をでっかくして悩んでいるより精神衛生上いいことに気づく。少し前まで「病院に行ったら親に怒られる」などと怯えていたが、その呪縛からも解き放たれた気がする。こうなったらやけだ。今まで気になっていたところを全部チェックしたくなってきた。明日は耳鼻科へ行ってみよう。

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