ベルトコンベヤ

子宮筋腫

 子宮筋腫の手術日程が決まった。実は今日診察室に入るまで、まだずっと迷っていた。よく母が「子宮筋腫は誰にでもあるし私も我慢した」と言っていたのがどうしても気になっていて、おずおずと主治医に「客観的に見て私は手術をする状態なのでしょうか。私は我慢が足らないのかと思って・・・」と聞いてみたら、「それはないです。手術をおすすめします。」とキッパリ言って下さったので、最終的にその一言で決心がついた。改めてMRI画像を見ながら説明を受けて、筋腫が腹部いっぱいに広がって膀胱も腸も居場所をなくしている事を知り、納得もできた。
 先生に「お願いします」と言った瞬間からトントン拍子に話が進み、まず手術の日が決まり、検査の日、面談の日、入院の日、退院の日まであっという間に決まった。ベルトコンベヤに乗ったみたいで、逆に気持ちがいい。
 昨夜はずっとネットで子宮筋腫の手術について調べていた。ネットでは、手術するべきではない、子宮は取るべきではない、開腹すべきでない、そんな声が主流のような気がする。今回私が選択した開腹子宮全摘出なんて、一番やってはいけない事なのかもしれないとも思う。でもきっとネットはそういう事に悩んで抗っている(いた)人ばかりが情報交換のために書き込んでいるのであって、あっさり手術をして元気になって特に後悔もしていない多くの人はネットになど書き込まないのではないかとも思う。
 それにしても、私には子供はいないがもう40を越えているし今さら子供が欲しいわけでもないし、子供を作ろうという努力もしていないのでどうでもいいはずなのに、いざ子宮を取るとなると「本当にいいの?」と謎に躊躇するのは何故なのか。まだ希望を持っていたのかと自分で笑ってしまう。生理は重かったし、二度も開腹手術をするはめになり迷惑なだけの臓器だったので、取ってしまえばただただせいせいするはず。中には子宮を失った喪失感でうつになる人もいると聞くが(これもネットの噂話)、私に限ってそれはないと信じたい。
 今日は早速リュープリン注射を打ってきた。前回の手術のときは腕に打ってものすごく痛かった覚えがあったが、お腹でもいいとのことだったのでお腹に打ってもらったら全然痛くなかった。皮下脂肪さまさまである。
 ちなみに個室を強く希望したが、空いているかどうかは入院当日までわからないそうだ。勧められるままに第三希望は大部屋にしてしまった。特別室みたいな個室もあったのだが、そっちにしておけばよかったかな。

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