一昨日JR横浜線の踏切内にいた74歳の男性を助けようとして、40歳の会社員・村田奈津恵さんが電車にはねられ死亡したニュース。昨日も多くの人が献花台に花や飲み物を供える様子がNHKの夜のニュースでトップになるほどで、やはり村田さんの勇気を称える声は多いのだなあと改めて涙した。
そんな余韻も冷めやらぬ中、なにげなくネットサーフィンしていたら目を疑う言葉を見つけてしまった。『JR横浜の女が死んだ踏切事故おかしくね』・・・いわゆる2ちゃんねるのまとめサイトだったので、ロクなもんじゃないから見たらいけないと思いつつ、気になって見てしまったのが間違いだった。書いてあったのは「女を賞賛する流れが意味わからん」「自分の命すら救えない奴に人の命を救う資格はない」「(父親が)テレビでのうのうと的外れのコメントしてた」「(コメンテーターは)テレビじゃ下手なこと言えないだろ」という心ない言葉の数々だった。
正直馬鹿だとか、危機意識がなさすぎるとか、そういう意見はわからないでもない。私だって自分じゃ同じことはできない。けれどもそれを理解していても、それでも困っている人を見たら体が勝手に動いてしまうという勇気ある行動に心を動かされない人が一定数いることに愕然とした。これが今の日本の若者の気持ちなのだとしたら末恐ろしいと思った。ただ冷静にこれらのコメントの書き込み時間を見ると平日の午前中なので、そんな時間にネットで遊んでいる人たちがまともな若者代表とも思えないのが救い。真面目に働いていない人たちが多い時間帯だし、なんでも最初から損得だけを考えて行動するから結局何もやらないでいる人たちなんだろうなあと考えると妙に納得した。
そして馬鹿な私はそれでも人の心を信じたくて、こういう斜に構える事を言う人の中にも、いざとなると咄嗟に勇気ある行動をとってしまう人がいるに違いないと思ってしまう。そう信じないと、この世知辛い社会の中でやっていけそうにない。
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父親の目の前で 踏切で何が…(NHK NEWS WEB)
JR横浜の女が死んだ踏切事故おかしくね(ログ速)
↑私が読んだまとめサイトではなく原文を貼っておきます
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