先送り症候群

続・どんぐりの背比べ

 用があってホームセンターに行った。うっかり掃除用品コーナーを通りかかってしまい、年末は大掃除をしなければいけないという無言のプレッシャーを感じた。だが私は何も買わなかった。見て見ぬフリをした。現実逃避である。まだ年末じゃないし。そんな言い訳も考えた。気になるくせになかなか重い腰が上がらず、そのままずっと気にし続ける。最近の私の悪いクセだ。
 さっきネットで「先送り症候群」という記事を見つけた。わかっちゃいるけど取りかかれない、いわゆる「グズ」には6つのタイプがあるそうだ。この記事、連載中なのでまだ3つのタイプしか明らかになっていない。

【1】完璧主義タイプ
完璧に仕上げなくてはと思うあまり、なかなか手をつけられない。中途半端なものをつくるぐらいなら、やらないほうがマシ。
【2】効率主義タイプ
ムダは悪、時間がかかるのは悪という思い込みがあると、仕事に取り組むよりも、ほかにいい方法がないだろうかという方向に頭が向いてしまう。
【3】心配性タイプ
人は些細なことで怒り、文句を言ってくると思い込んでいる。だから、よほどモチベーションを高めないと、ごく簡単な作業もできない。

 私はこの中だったら【1】か【3】のどちらかだ。どちらも緊張して生きている人。両者の違いは、完璧主義タイプが完璧に仕上げたいという内側の基準に囚われるのに対し、心配性タイプは人に文句を言われたくないという外側の基準に囚われるというもの。人の評価を気にしてしまう今の私は、【3】心配性タイプだなと思った。
 心配性タイプは、親から年中怒られる環境で育った人に多く見られるそうだ。いくつか解決方法が書かれていたが、私が年末の大掃除に取り入れたいと思ったのは、TODOリストをカード化して、トランプのババ抜きの要領で1枚引き、その仕事から片づけていく方法。もちろん「何もしない」というカードもたくさん入れるつもりだ。

「心配性の人は、仕事を始める前に悪い結果を予測して手が止まる。それを防止するには、始める前にあれこれ考えない工夫をするといいのです」
不安や焦りなどの感情は思考から生まれる。思考する暇を自分に与えなければ、ネガティブな感情は生まれないのだ。

 楽しく働いていた頃の私は、決して「グズ」ではなかった。いつからこういう思考が身についてしまったのだろう。病気のせいか性格のせいか。考えても仕方ないのでとにかく前に進むことだ。
 残りのタイプも気になるところ。

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なぜ、すぐプレゼンの準備に取りかかれないのか -「先送り症候群」6タイプ別病状と処方箋【1】完璧主義タイプ(PRESIDENT Online)
なぜ、ノウハウ本が机に山積みになってしまうのか -「先送り症候群」6タイプ別病状と処方箋【2】効率主義タイプ(PRESIDENT Online)
なぜ、資料の送付、電話一本すら億劫になるのか -「先送り症候群」6タイプ別病状と処方箋【3】心配性タイプ(PRESIDENT Online)
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