モンスタークレーマー

続々・どんぐりの背比べ

 またしても母から愚痴の電話。実家の植木がスクールゾーンの標識を隠しているから切らせろというクレームがあったとかで、市役所の土木課の人が見に来たのだという。結局全く問題がない事を確認して帰っていったのだそうだが、母によれば毎年のように警察と市役所が誰かからのクレームを受けて交互にやって来るのだという。そのたびに「問題ないですね」と言って帰っていく。そして母は怒り心頭で私に長電話というお決まりのパターン。
 あれ?この話って昔も記事にしたよね、と思い検索してみると、2008年の記事だった。クレームは少なくともその前の年からあるのだから、7年以上も粘着している人がいるのか。こんな些細な事をしつこく言ってくるクレーム主は同じ人である可能性が高く、何だか怖い。私が不思議なのは市役所も警察も、おかしなクレームを門前払いしないで毎年のように家にやってくること。クレームが来たら確認しなければならないというお役所仕事なのかもしれないが、問題ないことがわかっているのになぜそのたびに善良な市民を困らせるのか。
 そんな中、ネットの記事で『公園の禁止事項増加 「談笑」「ダンス」「漫才の練習」など』というものを見た。最近は公園での禁止事項が多すぎて、子供が静かにゲームをしているかお年寄りがベンチに座っているだけのところが多いという。「犬の散歩禁止」「ベンチでの飲食禁止」「談笑の禁止」・・・言い出したらきりがない。禁止事項が増えた原因は近隣住民からのクレーム。行政は「近隣から苦情があるたびに禁止事項を記した看板は増えます。看板があれば、住民も苦情がいいやすくなりますから」(西宮市公園緑地課)とのこと。
 もうこんなクレーム大国うんざりだ。声が大きいだけの自己中心的な人の意見が全部まかり通る世の中って、本当にどうかしてる。他人に迷惑をかけないように常識的な範囲で行動している大多数の人は、みんな泣き寝入り。このままじゃ全ての公園が「立ち入り禁止」になる日もそう遠くないかもしれない。

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