寝る

続々・どんぐりの背比べ

 夫が無事に出張から帰ってきた。結局夫がいるとかいないとかほぼ関係なくて、私は1人ただ寝ているだけの生活を送っているのだという事に気付く。起きている時間のほとんどは頭痛のことと、上の階の人の悲鳴がよく続くなあという感心に費やしている気がする。逆に言えばそれ以外はあまりイライラもしなくなってきていて、とても穏やかな精神状態なのがありがたい。というか基本寝ているから。こういう生活に生きている意味があるのかふと疑問に思うこともあるが、深く考えるとグルグルしそうなのでそういう時は寝るに限る。
 さっき、BUMP OF CHICKENのホリデイという歌が急に頭に浮かんできて口ずさんだ。「失敗しない 後悔しない 人生がいいな」で始まる歌。眠れなくてそのまま朝起きれなくて、遅刻決定なのでサボろうと思いながらもベッドで悶々とする歌だったっけ。なんだか共感して昔よく聞いていたし歌ってた。久しぶりに歌詞を検索してみたら、最後には「失敗しない 雨も降らない 人生なんてない」と変わっているのだが、私は出だしの部分しか歌わない。未だに人生は失敗しないのがいいと思っているから。でももう大失敗しちゃったんだよなあ。だから再起不能。
 ただ最近の安定した精神状態の中で、もしかしたら最期に後悔はないかもという気持ちになっている。20代までに人生の運もやる気も全て使ってしまっただけで、当時は輝いていたからそれで十分かな。今は余生を送っているのだ。ずいぶんとまた長い余生だけれども。そういう訳で今日も寝る。

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