甲状腺機能低下じゃなくて下垂体機能低下かも

『中枢性甲状腺機能低下症』の可能性を調べるために、念のため副腎皮質ホルモン関連の値も調べたところそちらも低値だった件、再検査してきました。

再検査とその結果

2週間前のことになりますが、何も食べない状態で朝イチにクリニックに行って、30分横になってから採血をしました。『安静臥床採血』というらしく、コルチゾール(副腎皮質ホルモン)の値がピークで安定するらしいですよオクサン。30分もじっとしてなきゃいけないだなんてどうしようと思ってたら「スマホは見てもいいですよ」ということだったので、スマホをダラダラ見てたらあっという間に30分たってサクサク採血して終わりました。

そして昨日その結果を聞いてきたのですが、まずFT3とFT4(甲状腺ホルモン)はこんな感じでした。

最近はFT3の調子がよくて、FT4がちょっと低いぐらい?
今回はじめてTSH(甲状腺刺激ホルモン)が高値になりましたが、これはたぶん一時的なものであって橋本病ではないそうです。というのも追加で調べた抗TP0抗体なるものが基準値だったからだそうです。

それよりコルチゾール!あなた低いわよ!むむむ。

やっぱり低かったので、またしても先生が「コルチゾールが低かったらかなり怠いと思うんですけどねぇ・・・」と首を捻っておりました。
いやだから怠いって言ってますやん!怠くて寝込んでるYO!

とりあえず先生が強くおっしゃるには「この状態で一番やってはいけない事は、甲状腺ホルモン薬だけを飲むことです。それをするとコルチゾールがもっと下がってしまう場合があります。他のクリニックに行ったとしても、それだけは注意してください。」とのこと。
えー!そうだったのか。「甲状腺ホルモンが低いならホルモン投与すればいいじゃない」と安易に思ってた自分を恥じました。

そして前回同様、コルチゾールだけでなくACTH(副腎皮質刺激ホルモン)も低いので、やはり脳下垂体の機能が低下している可能性が捨てきれないそうです。
※理由については前回記事を参照してください。
でもその原因をきちんと調べるにはMRIやら負荷試験やらしないといけないそうなので、私が通っているリウマチ科のある市立病院の『内分泌科』の紹介状を書いていただくことになりました。
同じ病院ならなんとなく安心ですし~

ちなみに「これは関節リウマチとは関係ないのでしょうか?」と聞いたら「関係はないですが、下垂体機能低下症でも関節が痛くなることがありますよ」という初耳学!
え、私が関節痛いのは実は関節リウマチじゃなかったりする??
いやいや、診断受けてるからそれはないよね、うん。抗リウマチ薬も効いてるし。

下垂体機能低下症について調べてみた

そういう訳で「下垂体機能低下症」とはどんな病気なのか調べてみました。『内分泌科』とか今まで聞いたこともなく、素人にはもうさっぱりわからない領域なので。

下垂体機能低下症とは

下垂体の前葉からは他の内分泌腺(ホルモンを分泌して体を調節する器官)を刺激する以下の6つのホルモンが分泌されているそうですが、このうち1種類以上のホルモンが不足している状態を『下垂体機能低下症』と呼ぶそうです。

  • ACTH(副腎皮質刺激ホルモン)
  • TSH(甲状腺刺激ホルモン)
  • GH(成長ホルモン)
  • LH(黄体形成ホルモン)
  • FSH(卵胞刺激ホルモン)
  • プロラクチン(乳腺とか母乳を刺激するホルモン)

不足しているホルモンの種類によって症状は異なるらしいですが、私に関係するACTHとTSHについてだけ書き出すとこんな感じのようです。

ACTH(副腎皮質刺激ホルモン)不足の症状例
倦怠感、疲労、食欲不振、体重減少、低血圧、低血糖など

TSH(甲状腺刺激ホルモン)不足の症状例
倦怠感、不活発、むくみ、体重増加、寒がり、便秘、脱毛、皮膚乾燥など

どちらも「体が怠い」のは同じなんですけど、体重は増えるのか減るのかどっちなんだい!?
ちなみに私自身は甲状腺ホルモンの低値を指摘された少し前から突然体重が激増していて、ここ数か月はなぜか体重が激減しております。でも更年期だったり関節リウマチになったり薬の副作用もあって、何が原因なのかはさっぱりわかりません。

もちろん倦怠感はすごいけどこれはうつ病のせいだと思ってて、ここのところ特に怠いのは母の死によるメンタル低下や関節リウマチのせいも多分にあるだろうし。
いやでもホルモン異常の可能性は知らなかったですわ。

下垂体機能低下症の原因

ではどうしてこの病気になるのかというと、原因はなんかたくさんあるみたいです。

  • 下垂体腫瘍
  • 大量出血、血栓、貧血など血液供給の不足
  • 感染症
  • 炎症性疾患
  • がん治療の免疫療法による下垂体の炎症
  • 脳腫瘍治療などによる放射線照射
  • 下垂体外科手術
  • 自己免疫疾患
  • 血管や神経の外科的損傷 など

え、あんまり当てはまらなそうなんですけど・・・
自己免疫疾患ってのが「またか」って気になりますけど・・・
もう全然わからないから、診断されたらまた考えよう。

下垂体機能低下症の診断

下垂体機能低下症を調べるには、次のような検査をするそうです。

  • 血液検査(ホルモン検査)
  • 脳の画像検査(MRIなど)
  • 分泌刺激試験

『分泌刺激試験』は、先生が『負荷試験』っておっしゃってたことかな?
下垂体ホルモンを刺激する物質を体内に入れて、そのホルモンが増えるか増えないかの反応を調べるそうです。
こういうのを聞くと、人間の身体ってアルゴリズムなんだなーとつくづく思います。

下垂体機能低下症の治療

検査の結果、下垂体機能低下症と診断された場合は次のような治療があるそうです。

  • 手術
  • 放射線療法
  • 投薬(ホルモン補充)療法 など

腫瘍だったら手術とかX線だけど、普通は投薬治療のようです。
薬増えるのいやだなー
でもそれで怠さがとれて例えばメンタルの薬が減るのであればいいのかなー

下垂体機能低下症の患者数

下垂体機能低下症を疑った時に、前の甲状腺クリニックの先生には「そんな病気の人めったにいないんだから考えなくていいの!」と言われたし、今の先生も「考えにくいんですけど」とおっしゃるし、どれぐらい珍しい病気なのかと思って調べたところ・・・

よくわかりません!

ただ難病情報センターに「下垂体前葉機能低下症(指定難病78)」というのがあって、その患者数は令和5年度に20,336人との記述がありました。

あれ?これ指定難病なの?「下垂体前葉機能低下症」と「下垂体機能低下症」って一緒なの?

よくわかりません!

まあいいや、診断が出たら考えよう。

薬の副作用で下垂体機能が抑制されることもあるらしい

ってここまで調べたところで、とても気になるお医者さんのブログをみつけてしまいました。

コルチゾールの値はストレスや日内変動(朝が高くて夕が低い)、薬剤などによる影響を受けるので、解釈に悩むことは少なくありません。そのため、コルチゾールの検査は、できれば内分泌内科でおこなってもらったほうが良いと思います。以下は、コルチゾール値の検査の結果が紛らわしい事例を挙げて行こうと思います。

(中略)

③長年放置してきた高血圧で内科を受診。ACTH 5.0pg/mL(低値)、コルチゾール2.0μg/dL(低値)。中枢性副腎皮質機能低下症の疑いで内分泌内科に紹介。

→検査の1週間前に耳鼻科で花粉症の薬を処方してもらっており、その薬の成分にベタメタゾン(ステロイド剤)が含まれており、これによる検査値異常と考えた。その薬の使用期間はまだ2週間だったため、中止によるステロイド離脱症候群のリスクは低いと考え、中止して再検査したところ、ACTHとコルチゾールは正常範囲内になっていた。

引用:副腎ホルモン検査の解釈-コルチゾール-

あれ・・・ベタメタゾンってなんか聞いたことあるぞ?
と思って考えてみたら、ワタクシ皮膚科で処方されている「アンテベート」という軟膏をもうずっと使ってるのですがそのジェネリックが「ベタメタゾン」だった気がする!

アンテベートの添付文書見てみたら、副作用の一番最後にありましたよオクサン。

下垂体・副腎皮質系機能
(頻度不明)下垂体・副腎皮質系機能の抑制
(注意)大量又は長期にわたる広範囲の使用、密封法(ODT)により、きたすことがあるので注意すること。

ええ?大丈夫そ?
胸の谷間の苔癬みたいになってるところにはアンテベート軟膏+亜鉛華軟膏のMIX、頭の脂漏性湿疹にはアンテベートローション。もちろん1日2回までという用法は守っているのですが、もう3年ぐらい使ってます。
私もこれが原因だったりしない・・・?

まあいいや、内分泌科につながったら聞いてみよう。

まとめ

という訳でまとめです。

内分泌科に行って結果が出たらまた書きます!

今回はここまで👋


<参考にしたサイト>

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