煩悩

続々・どんぐりの背比べ

 昨日あれから気になって「煩悩」を検索してみた。ある質問サイトの「煩悩ってどういう意味ですか?」という質問に対する回答の1つが何だかすごかった。ここに引用させていただく。

 人間のもっている性分・気性のことです。苦しみの原因でもあります。
 仏道修行を妨げる、欲として説明されています。
 人間が本来生命に具有している貪瞋痴(とんじんち)の三毒、あるいは慢疑を加えた五悪心の作用というものがあります。しかも仏法の上から現代という時代をみると、今は末法といって、劫濁(時代・社会そのものの乱れ)、煩悩濁(苦しみの原因となる貪瞋痴などの迷い)、衆生濁(人間の心身両面にわたる汚れ)、見濁(思想の狂いや迷乱)、命濁(生命自体の濁りや・短命)の五濁が強大となって、いたるところで争乱や殺りくが絶えまなく行われる時(闘諍堅固)と予言されています。
 たしかに人命軽視や刹那的欲望による犯罪、そして自己中心の風潮は現代社会の病巣として深刻な問題となっています。これらの社会問題が貪瞋痴の三毒という単に理性のみで解決できない生命の奥深い迷いから起っているわけですから表面的な道徳教育や、倫理の訓話などで解決できるほど単純なものではありません。現に人殺しはいけない、暴力はいけない、親不孝はいけないと誰でも知っています。それでもなおかつこれらを犯してしまう事実は、もはや知識や教育の次元を越えて、人間生命の奥底から揺り動かす真実にして力のある仏法によらねばならないことを物語っています。
 如何でしょうか?

正直言うと難しくて半分ぐらいしか頭に入ってこないのだが、とにかく私だけではなく古今東西誰もが同じようなことで苦しんでいるのだということは理解できた。そしてそれは自己中心な考え方が原因なのだろうと漠然と思った。
 不思議なことに私はこの文章を読んだだけで、なんとなく肩の力が抜けたのだ。その後犬の散歩に出たが、歩きタバコをしている人を見てもイライラしなかった。みんなそれぞれ長い人生色々なことがあって頑張ってるんだろうなあとか、勝手に想像して笑顔になった。そして自分だって頑張っててエライねとか言い聞かせてみたり。私って意外と単純。果たしていつまで続くかな。

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