顎関節症からの頭痛

続々・どんぐりの背比べ

 ここ十数年もの間、頭痛・・・というか左上の奥歯、左頬骨の奥、左こめかみ、左目の奥がしばしば鈍く痛かった。いつもは少し気になるぐらいの痛みがたまにある程度なのだが、ここひと月ほど痛みが四六時中になり、鎮痛剤のお世話になる事も増えてきた。かと言って鎮痛剤も数時間しか効かないし、毎日飲むわけにもいかない。頭痛というのは厄介なもので、鬱々とその事しか考えられなくなり、ますます痛みがひどくなるという悪循環。頭痛が原因でうつ病になる人もいるという。最近の私の頭痛は「あれ、そもそも私がうつ病になった原因って頭痛だったっけ?」と思ってしまうほどの継続的な痛みなのである。
 重い腰を上げて原因や対処法を調べてみたのだが、常に痛いので「偏頭痛」とも何かが違うようだ。場所的には「三叉神経痛」の一種かもしれないが、そこまで鋭い痛みでもない。そこで候補に挙がったのが「顎関節症」だ。
 実は私は6年前に30歳を過ぎてから歯列矯正をした。歯並びがすごく悪かったのもあったが、顎が横方向に少しずつずれてしまっていた。口を開けると顎がカクカク鳴るいわゆる「顎関節症」だった。顎のずれを本格的に治療するには口腔外科に通わないといけないので、とりあえず歯列矯正だけをした。歯を6本抜いて全体的に歯を横に動かした。歯列矯正を終えた頃には顎の音はしなくなり口も大きく開けられるようになったので、治ったと思っていたのだが。関節に症状がなくても、不安定な噛みあわせやそこからくる首の痛み・頭痛・めまいなども、広い意味では「顎関節症」らしい。
 今にして思えば、顎関節症なのに噛みあわせをいじる歯列矯正をするのは、かなりのリスクを伴う事だったのかもしれない。ネットで調べると歯列矯正の後遺症で頭痛がひどくなった人もいるようだ。けれども私はとにかく歯並びの悪さへのコンプレックスがすごかったので、歯列矯正をしたことは全く後悔していない。後悔はしていないのだが、顎関節症は甘く見てはいけないのだ。

顎関節症の症状は体全体に色々と出てきます。例えば、肩こり・首のこり・めまい・耳鳴り・頭痛・吐き気・不眠症・視野狭窄・内臓機能低下・自律神経失調症やうつ病などに発展していくことが多いです。(ココカラ「顎関節症の症状と治療・矯正」より)

 ではどうすればいいのか。長期的には今通っている整体の”頭蓋骨矯正”に期待するしかない。でもさしあたってこの頭痛をどうにかしたい。どうにかしなければ気が狂ってしまいそうなほどの不愉快さなのだ。藁にもすがる思いで調べた結果、ある体操に行きついた。いわゆる顎のストレッチ。

 だまされたと思ってやってみたら、朝からズンズンと続いていた頭痛がすーっと消えて驚いた。もちろん突然完全に治るわけではないので、それからも痛みは地味に復活したりしているが、何もしないよりはるかに調子がいい。痛みのない時間が少しでもあるというのは本当に幸せなことなんだなあと、久しぶりの感覚を楽しんでいる。この体操は毎日続けてみようと思う。

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日本顎関節症リハビリ研究室 in 仙台 ←動画出典元
顎関節症の症状と治療・矯正(自律神経失調症・うつ病ナビ ココカラ

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